大幅刷新したアディダス「アディゼロ アディオス プロ」最新モデルと、あの「EVO 1」のDNAを引き継ぐトレーニングモデルの全貌
アディダスのアディゼロは、1秒でも速いベストタイムを目指して走るランナーのためのランニングシリーズ。そのトップレーシングモデルである「ADIZERO ADIOS PRO(アディゼロ アディオス プロ)」の最新作、「アディゼロ アディオス プロ 4」が登場。 また、8万円超えの販売価格と驚異的な軽量性で話題となった「ADIZEO ADIOS PRO EVO 1(アディゼロ アディオス プロ エヴォ 1)」のDNAを引き継ぐ軽量高速トレーニングモデル「ADIZERO EVO SL(アディゼロ エヴォ SL)」が新登場。それぞれどんなシューズで、どんなテクノロジーが秘められているのだろうか。
約2年の開発期間を経て大きく進化した「アディゼロ アディオス プロ」
前作「アディゼロ アディオス プロ 3」がローンチされたのは、2022年6月のこと。そこから2年以上。じっくりと開発期間をかけ、満を持しての登場となった「アディゼロ アディオス プロ 4」。今年9月に開催されたベルリンマラソンでは、池田耀平(花王陸上競技部所属)がこのシューズとともに快走。日本歴代2位のタイムとなる2時間5分12秒をマークし、話題となった。 アッパー、アウトソールがどちらも新素材になり、ソールの構造も見直された新作のアップデートポイントをチェックしていきたい。
「前作よりも、ロッカーポイント(前足部もしくはつま先の下でソールが上向きにカーブするポイント)が中足部側に寄ったことが1つのポイントになっています。トップアスリートの走行データを研究しながら、彼らからのフィードバックを生かし、シューズレングス(長さ)の 60%に当たる箇所にロッカーポイントを配置したことで、ランニングエコノミーを向上させることに成功しました。
ロッカーポイントの変更に合わせて、5本骨状フルレングスカーボンバー、ENERGY RODS 2.0(エナジーロッド 2.0)の形状も変更しています」と、アディダス ジャパンの小林雅弥さん。