【記録レビュー】オリックス・古田島 パ新人では初めてシーズン50登板以上で防御率0点台
オリックスの新人右腕・古田島が50試合に登板し、チーム最多の24ホールド、防御率0・79の好成績を残した。シーズン50試合以上に登板して防御率0点台は、プロ野球19人目(20度目)で、オリックスでは14年比嘉以来。新人では21年栗林(広)に次ぐ2人目で、パでは初の快挙だ。 マウンド度胸満点で投げるたびに信頼度が増した。プロ初登板の4月6日・ロッテ戦は8点優勢の9回。5月に小木田、山崎、抑えの平野佳が相次いで離脱したため、6月以降はホールドの付く状況を多く託された。6月23日には21年栗林(広)、22年宮森(楽)と並ぶ「初登板から22試合連続無失点」のプロ野球記録。6月以降に限れば、21ホールドはパ・リーグで最多だ。チームの開幕1軍投手では唯一、一度も2軍降格せずに完走した。 中央学院大ではプロ志望届を提出も指名がなく、社会人の日本通運で腕を磨いた。パの「50登板&防御率0点台」達成選手でドラフト6位は、22年嘉弥真(ソ=11年5位)を下回り最も低く、スカウトの期待に応える活躍となった。 来季から背番号は97から引退した比嘉がつけていた35になり、先発に挑戦する。3アウト後の気迫あふれる雄叫びからファンの間で定着した「古田島優勝」が何度も見られそうだ。 (記録担当・石丸 泰士)