「シートベルトが付いてなくても問題ないの!?」現代とはまったく異なる昭和クルマの安全意識
後付のシートベルトを装着する旧車ファンも…
ちなみに、筆者の知り合いがシートベルトがない年式のトヨタ・パブリカに乗っていましたが、あるとき走行中に検問に引っかかったそうです。 止められた理由はベルトの未装着でした。しかしオーナーは装着の義務がないことを知っていますので、そのこと伝えたところ、若い警察官は困惑してしまい、奥にいるベテランの警察官に聞きに行きました。その後、装着義務がないことを確認した若い警察官が謝罪してくれて、無事に放免されたそうです。 これは2点式ベルトのクルマでも起こります。外からはベルトが未装着に思えますが、車内を覗き込んでもらえればしっかり装着していることが分かります。 じつはそんな経験を何度もしている旧車のオーナーは少なくないはずです。ある意味、旧車オーナーにとっては、あるある鉄板ネタといえるものだと思います。 余談ですが、筆者も2+1点式タイプのクルマをしばらく所有していましたが、なんとなく不安(安全面で)を感じていたので、義務ではありませんが、必ず3点固定のシートベルトを装着して運転していました。 旧いクルマに乗っていると、現代のクルマでは考えられないことに遭遇します。でもこんな希少な機会を体感できることも、旧車の楽しみのひとつと思っています。
────────── ●文:往機人(月刊自家用車編集部) ※本記事の文責は当該執筆者(もしくはメディア)に属します。※掲載内容は公開日時点のものであり、将来にわたってその真正性を保証するものでないこと、公開後の時間経過等に伴って内容に不備が生じる可能性があることをご了承ください。