MLB全体ドラ1位の“超新星” 豪州にいた22歳の逸材…侍J初戦相手は要警戒、プレミア12
全米1位指名の期待の新星は、長打が自慢の22歳
デーブ監督が注目する22歳のトラビス・バザーナは、2024年のMLBドラフトで全体の1位指名を受けた期待の新星だ。オレゴン州立大での最後のシーズンでは、打率.407、28本塁打(1シーズン大学記録)をマーク。ガーディアンズに指名された2024年シーズンは、傘下のレイクカウンティで主に二塁手としてプレー。27試合に出場して打率.238、本塁打3本、打点12、盗塁5を記録した。 ガーディアンズのトッププロスペクトとしてさらなる飛躍が期待される注目株。国際大会の経験も豊富で2019年の「U-18ベースボールワールドカップ」で豪州代表の1番打者として大会4位に貢献した。 ――「U-18」や「U-23」では、豪州代表としてプレー経験がありますが、今回初めてトップチームの代表になることはご自身にとってどのような意味を持ちますか? 「オーストラリアの将来の野球界に大きな影響を与えたいと考えています。また、プレミア12、WBC、五輪など大きな国際大会でもプレーしたいです。実は16歳のころに、自身を『1番セカンド』とした2026年のWBCのスタメンメンバーを描きました。今回プレミア12で代表入りできたことで、成し遂げたいことに近づいているのでうれしく思います」 ――大学時代から打球の質や走塁面のデータ解析を通じて、ご自身のプレーの向上を図っているとうかがいました。どのようなことがきっかけで、そのような考えに至ったのですか? 「幼少期から野球が好きだったので、上達してチームとして勝利する方法を常に模索してきました。そして、より本格的にプレーし、映像確認やデータ解析をしていくうちに、試合における些細なことが実は大きな違いを生むことを学びました。また、練習や試合において正しい視点で臨むことで、成長することができると信じています」 ――自身のプレースタイルについて教えてください。 「打撃が良いと思いますし、長打も打てます。また、先の塁を狙う走塁も自信があります」 豪州代表は、東京都府中市で「2024プレミア12」の事前キャンプを行い、社会人野球チームとの公開練習試合を府中市民球場で3日から10日にかけて実施予定。興味が湧いた方はぜひ、球場に足を運んでみてはいかがだろうか。
「パ・リーグ インサイト」高木隆