熊本市東区に民間の学童保育が開設 コンセプトは『商店街で子育て』【熊本】
テレビ熊本
放課後の子どもたちを預かる民間の学童保育が今年4月、熊本市東区に開設されました。コンセプトは『商店街で子育て』。地域の活性化にも一役買うというその取り組みに迫ります。 午後3時すぎ、学校を終えた小学生がやってきたのは、民間の学童保育、『アフタースクール 学Do健軍校』です。 ことし4月、熊本市東区の健軍商店街の中に開設されました。 【アフタースクール学Do健軍校 後藤謙吾 施設長】】 (宿題を見て)「はーい、正解!」 学童保育は、保護者が仕事などのため家庭にいない小学生を放課後や長期休み中に 預かる施設。共働き世帯が70%を超える中、需要が高まっています。 自治体が運営する『公営クラブ』と企業などが運営する『民間クラブ』があり 民間学童保育協会によりますと全体のおよそ12%が『民間クラブ』を利用しているとみられています。 施設ごとの特色がある民間クラブ。なぜ、商店街の中に開設したのでしょうか。 【アフタースクール学Do健軍校後藤謙吾 施設長】 「(健軍商店街が)だんだん元気がなくなってきていると感じていたのでそのなかで私たちの年代ががんばって、小学生や子育て世帯が来やすい街づくりをすることによってもっと地域全体が活性化すると思いそのお手伝いができればと思って開設しました」 『学Do』を開設したのは県内外で体操教室を運営するDoチャレンジクラブ。 健軍商店街にも教室を開いていて学Doのプログラムにも体操が組み込まれています。 運営メンバーは健軍や隣の益城町の出身で、子どもの頃から遊んだ健軍商店街を元気にしたいと商店街振興組合の若手メンバーとして食や体験などを楽しめる『健軍アーケードパーク』などのイベントを定期的に開催しています。 学童保育は、こうした「商店街を活性化したい」という取り組みの中から生まれました。特徴は毎日違う『体験』と『おやつ』が準備されていること。 この日は… 「こんにちは」日本茶専門店の抹茶ソフトクリームがおやつです。 「商店街での子育て」に賛同した地域の企業68社が無償または100円から300円で『おやつ』や『体験』を提供しています。 【学童の料金におやつ代込み】 商店街をフルに活用、子供たちのにぎやかな声が響きます。 「こんにちは~」「こんにちは~」 【後藤施設長】 「地域のみなさんから見守ってもらえるのが強みだと思いますし子どもたちも地域の人たちと触れ合うことが多くできる。商店街のおやつを味わったり店舗に行って体験したりとか普段とは違う、大人の階段を一歩上るような経験ができるのが強み」 大人な雰囲気のバーも子どもたちの遊び場に。ダーツで遊びます。 「よろしくお願いします」 【子どもたち投げる様子】 女の子「楽しい」 【商店街振興組合事業部長クラブハウス grit出田 陽介代表取締役】 「今商店街では色々な人たちの交流を日頃から考えている中で学Doの取り組みは 一番の起爆剤になっていると思うので期待している」 高齢者の憩いの場でもある健軍商店街、この日、野球トレーニング教室にはこんなお客さんが。 【近所に住む高齢女性】 (商店街に元気な声が響くのはどうですか) 「いいですね、みんな一生懸命になってね。子どもさんを見ると楽しい」 商店街もこの取り組みに期待を寄せています。 【健軍商店街振興組合 井川電気商会 井川正宏 理事長】 「高齢化率が20~30%ある地区ですのでその中で(中略)子供の声が聞こえたり昔は若い人もお年寄りも子供も商店がいで遊んだり私もそうですし、そういう雰囲気が戻ってくるのは非常にいいのかな、お年良りにとっても子供がいるのは雰囲気的にもいいのかなと思う」 学Doは週2日または5日から選べ事前連絡で午後8時までの預かりも可能。 夏休みなど長期休みの預かりもあります。 【保護者】 「1年生になって発散する場が欲しいと思って学校の(学童保育)と併用して使わせていただいてる体を動かす機会が少なくなってしまうのでそれができているので そういうのもありがたい」「今までは(商店街に)来る機会がなかったので(中略) 交流があっていい機会だと思います」 地域で子どもたちを見守り、育てる。商店街がふるさとになった子どもたちが、将来、地域の力になってくれるかもしれません。 【入会金 4950円おやつ、活動費、学校送迎費込み 週2コース 1万3200円 週5コース 2万8600円 18時30分以降 30分500円(最大20時) 長期休みの預かりも有り】
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