埼玉が無傷13連勝 大西、コロインベテが2トライ、竹山にPOM譲るも「期待していたけど…みんながよかった」
◆ラグビー ▽リーグワン第13節 ○埼玉 50(33―14、17ー12)26 BR東京●(12日・秩父宮) 上位4チームによるプレーオフ(PO)進出を決めている埼玉(旧パナソニック)は、BR東京(旧リコー)を50―26で下して無傷の13連勝。計7トライを挙げる猛攻を見せ、フッカー坂手淳史主将は「タフな試合だった。イレギュラーな球が出る、スピーディーな展開に試合の中で対応できたのはよかったし、点を取り切れたのはよかった」と、振り返った。 5―7の前半15分、敵陣での接点からフランカーの大西樹がボールを持ちだし、逆転トライ。大西は31分にも同じ形からトライを奪い「前を見たらあいていたので。日頃から前を見ることはチーム全体で話している。チームの共通認識」と納得の表情。この日のプレーヤー・オブ・ザ・マッチは、キックで得点機を演出しチームに貢献したWTB竹山晃暉に譲り「(自分も)期待していたんですけど…」と笑いつつ「晃暉も含めて、みんなよかった」と、チームとしての手応えにうなずいた。 埼玉は前節終了時点で、すでにPO進出が決定。この試合を含め挑戦を受ける立場となったが、坂手主将は「チームには、1試合1試合成長したいと伝えている。POが決まったというところは触れていない。試合に出ている選手だけじゃなく、全員が成長していかないといけない」とキッパリ。ロビー・ディーンズ監督も「毎週、各チームが自分たちを試していると感じる。そこから学び、選手層の厚さや幅を広げていって、相手がどうやっても対応していきたい」と語った。 この試合では、フッカー堀江翔太が今季初めて欠場。一方で、2月の国際交流試合で負傷していたロックのハアンガナが復帰し、11節(3月22日)から復帰したフランカーのベン・ガンターは立てつづけに接点で相手からボールを奪うジャッカルを披露するなど層の厚さを改めて示した。次節は、PO進出へ可能性を残す7位のトヨタ戦(20日、パロマ瑞穂ラグビー場)。ディーンズ監督は「相手は必死になってくると思う。いいチャレンジだ」と挑戦者の立場を強調した。
報知新聞社