〝ものまね女王〟清水ミチコ ライブがミチコのミチシルベ 本拠地はあくまで生のステージ「こんな楽しいことはほかにない」
■芸能界を渡り歩いたモノマネ女王の現在地 毎年恒例となった日本武道館公演は来年1月2日で11回目を数える。 【写真】来年正月も恒例の日本武道館公演を行うタレント、清水ミチコ 「あっという間の10年という感じですが、5年前に森山良子さんをお迎えしたことや、前回、EGO―WRAPPIN'の中納良恵さんに歌っていただいたことなど、ゲストとの思い出がよみがえりますね。なかでも第3回で大ファンの矢野顕子さんとピアノを挟んで、一緒に何曲か披露したことはすごくうれしかったですね」 前回は1万人の観客を対象に〇×のクイズ大会を開くという冒険も。 「前にじゃんけん大会をやったので、これはうまくいくと思っていました(笑)。こういう時間はお客さまの顔をじっくりと見ることができるので好きな時間なんです」 そんな数々の伝説を生み、絶対的な存在感を放ち続ける武道館ライブ。 「その広さと、たくさんのお客さまをステージから見る景色、そして笑いの反応が一瞬遅れてやってくるイメージがほかの会場とは違います。観客席のウエーブも醍醐味ですね」と〝ライブの聖地〟への思い入れを明かす一方、「ライブハウスのほうが自分には向いていると思うことも。生のライブが好きなので場所にはこだわりません」。 今回の公演は来年4月開幕の「大阪・関西万博」に便乗。『清水ミチコ万博』と題して盛りだくさんの内容だ。 「大阪出身の憂歌団のボーカリスト、木村充輝さんを交えて、ブルースを多めにフィーチャー。彼とは声の波長が合うと思うので、一緒に歌えるのが楽しみ」 変幻自在のものまねで小池百合子都知事、石破茂首相、高市早苗前経済安保相らの時事ネタだけでなく、「Creepy Nuts」の「Bling―Bang―Bang―Born」を瀬戸内寂聴が指南する目玉ネタもあるとか。ものまねにとどまらず音楽を使った遊び心もたっぷり。だから舞台はやめられない。 「ケータイの着信・送信音やコンビニの入店音といった生活音が、あるアーティストの音楽性と共通していることに気がついたので、曲にして発表もします」 ■原点は中学の卒業式