【マイナ保険証】資格情報は捨ててもいい?資格確認書と何が違う?よくあるギモンにお答え
2024年12月以降、新たな健康保険証の発行が廃止されて「マイナ保険証」の使用を原則とすることが決定しました。 ◆資格情報のお知らせ見本を見る 政府では、マイナ保険証の利用促進支援として、医療機関・薬局が窓口での共通ポスターの掲示、および来院患者への声掛けとマイナ保険証の利用を求めるチラシの配布を実施した上で、利用者数が一定数増加した場合に最大20万円(病院は40万円)の一時金の支給をする施策も実施していました。(一時金の金額は、2024年5月から8月のうち、利用人数が一番多い月と2023年10月の利用人数を比較して増加数に応じて決定されます) 今回の制度変更に伴い、疑問や不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。 この記事では、マイナ保険証の導入に関するよくある疑問や誤解をしやすいポイントについて説明をしていきます。ぜひ参考にしてください。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
マイナ保険証とは
まず最初に、前提となる「マイナ保険証」について説明します。 マイナ保険証とは、マイナンバーカードを健康保険証として利用できるように利用登録したものです。従来の国民健康保険や社会保険の健康保険証に代わり、医療機関での受診や薬局での薬の受け取りの際に使用することができます。 政府は2024年12月から新たな健康保険証の発行を停止して、原則としてこの「マイナ保険証」を使用することを求めています。 ●マイナ保険証を利用するメリットとは? マイナ保険証を使うことにより利用者が受けられるメリットは下記のようなものがあります。 1.各種申告や申請事務の利便化 マイナ保険証を利用すると、利用情報をマイナポータルで管理することになります。それにより、被保険者には以下のようなメリットが発生します。 ・確定申告の際の医療費控除の申請を簡単に行うことができるようになる ・医療費の自己負担額が高額となったとき、高額療養費の手続きなく限度額以上の支払いをしなくて済む ・給付金申請の際などに持参が必要な書類が少なくなる 2.情報の一元化による適切な医療の享受 マイナ保険証の利用により、保険資格や過去の診療情報を医療機関でも確認することができるようになります。そのため、自身の受診情報の伝達漏れや誤りの防止となり、適切な医療を受けることができることが期待されます。 ●現在保有している健康保険証は2024年12月から使用できなくなるの? 2024年12月から新たな健康保険証の発行は廃止されますが、現在保有している健康保険は、そこから最長で1年間は使用することができます(実際の有効期限については、加入している保険組合の種類などにより異なります)。 現行の予定では、その期間を過ぎると健康保険証の使用ができなくなることになっています。 マイナ保険証を保有していない方は、後ほど説明をする「資格確認書」という証書により医療機関の受診をすることができます。 ●マイナ保険証の利用は必須? 2024年12月から新たな健康保険証の発行が廃止されると発表されたことにより、マイナ保険証の利用が必須になると思われている人も多いのではないでしょうか。 しかし、マイナ保険証の利用登録を行っていない人に対しては「資格確認書」という保険証に代わる証書が発行されることとなっています。 次で詳しく説明をしますが、資格確認書を利用することにより、従来通りマイナ保険証を利用しなくても医療機関の受診をすることができますので、マイナ保険証の利用登録は必須ではありません。