【函館スプリントS】前走GⅠ組は単勝回収率202% 高松宮記念組ビッグシーザーの巻き返しに期待
3つのファクターから推奨馬を見つけ出す
今回は6月9日(日)に函館競馬場で行われる函館スプリントSについて下記3つのファクターを組み合わせる、コンプレックスアナライズで分析を行っていく。 【エプソムカップ2024 推奨馬】上積み、単勝回収率122%で反撃だ! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) ・レースの好走馬及び凡走馬の共通項を探る「重要データ」 ・目には見えない上積みを探る「前走の内容」 ・適性と素質を知るための「血統評価」 特別登録のあった23頭のうち除外対象のオーキッドロマンス、スコールユニバンス、ディヴィナシオン、プルパレイ、マイネルジェロディ、カルロヴェローチェを除いた17頭を検討対象とし過去10年のデータを使用する。
重要データ:前走GⅠ組の巻き返しに注意
函館スプリントSは様々なクラスで戦ってきた馬が入り乱れるレース。3勝クラス、OPやLで走っていて秋への飛躍を狙う馬や、春のGⅠ戦線で苦汁をなめ、夏に復活を誓う馬。どの馬にとっても重要な一戦となるわけだが、前走クラス別成績にははっきりとした傾向が出ている。 3勝クラス【1-1-1-9】、OP・L【2-5-2-55】、GⅢ【1-2-0-11】、GⅡ【1-0-2-9】、GⅠ【5-2-5-31】という着度数になっている。GⅠ組以外は単勝回収率、複勝回収率ともに全て80%以下なのに対してGⅠ組は単勝回収率202%、複勝回収率155%という数字で優秀。また好走率で見てもGⅠ組は勝率が11.6%、複勝率が27.9%といずれもトップの数字だ。 前走GⅠ組はほとんどが負けた馬で、馬柱の着順は汚くなってしまう。対してその他の組では勝ち馬や好走馬が多く出走してきていて馬柱が綺麗に見える。単純な話だがGⅠを走る馬は大敗していたとしても実力がある馬だということを再認識する必要があるだろう。 【前走GⅠの出走予定馬】 ・シュバルツカイザー ・ビッグシーザー ・マテンロウオリオン
前走の内容:高松宮記念のビッグシーザー
ビッグシーザーの前走は高松宮記念で結果は7着。この日の中京競馬場は降雨の影響で内側の馬場がかなり荒れた状態で、そこを空ける騎手も多かった。 従って基本的には外有利の馬場状態。しかし勝ち馬のマッドクール、2着馬のナムラクレアは最内を走っていて、レース後の坂井瑠星騎手のコメントにもあったように内ラチいっぱいだけは綺麗な馬場という特殊な環境。加えてレース自体が前半3F34.9秒、後半3F34.0秒で後傾0.9秒のスローペースだった。こうなるといくら外側の馬場が良いとはいえ最内の綺麗な馬場を前々で走った馬に有利だった。 ビッグシーザーは1番枠からの発走で大チャンスだったが、2番枠のマッドクールがすぐに前に入ってしまい、結局一番馬場の悪い最内から2頭目のゾーンを走ることになってしまった。ポジションも中団やや前といったあたりで1~3着馬と比べればかなりきつい競馬をしていた。GⅢでは【0-1-1-1】と堅実に走っていて、着外となった昨年の京阪杯も5着と掲示板は確保。今回が重賞初制覇の大チャンスだろう。