独BASF小幅増益、コスト削減が奏功-主力事業の寄与拡大
(ブルームバーグ): ドイツの化学品メーカー、BASFの7-9月(第3四半期)決算は小幅増益となった。コストの削減が奏功した。
30日の発表によると、減価償却・償却・特別項目控除前の営業利益は5%増の16億2000万ユーロ(約2690億円)となり、アナリストの予想とほぼ一致した。主力事業の寄与分が増えたことを挙げた。
4月に就任したマルクス・カミース最高経営責任者(CEO)は、合理化によって化学品や工業、栄養など主力事業の収益を伸ばすことを目指しており、農業やバッテリー材料など他の部門については資産売却を検討している。
通期営業利益については80億-86億ユーロとの見通しを確認し、このレンジの下限に達する見込みだとした。10-12月(第4四半期)のリスクとして、価格下落や数量の伸びが予想を下回る可能性を挙げている。
BASFは、2026年末までに年間コストを21億ユーロ削減する目標に向け順調だとし、先月末時点でコスト節減のランレートが約8億ユーロに達していると付け加えた。
原題:BASF Earnings Edge Up as Chemicals Maker Cuts Costs(抜粋)
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Wilfried Eckl-Dorna