“今シーズン最強寒波”ピークに 各地で事故多発 落雪で死者も 被災地では猛吹雪
今シーズン最強の寒波の影響による大雪がピークを迎えています。 【画像】「ショックです」年末買った新車は傷だらけ スリップ激突の瞬間
■新車が傷だらけ 川に転落も
9日午後10時ごろ、熊本県南小国町の道路を走る車。路面には雪が積もっているのが分かります。 対向車とすれ違った次の瞬間、車がスリップしガードレールに激突。180度回転し停止しました。 運転していた男性 「ゆるく左に曲がろうとした途端スリップが始まって、ハンドルを切ろうとしたが持っていかれた。ショックですよ」 2週間ほど前に購入したばかりの車は傷だらけに。10日にも冬用タイヤを買おうとしていた矢先の事故だったと言います。 夜になっても激しく降る雪。北九州市では強い風にあおられながら大粒の雪が宙を舞っていました。 撮影者 「このような吹雪は初めて」 兵庫県では軽自動車が川に転落する事故が起きました。9日午後5時40分ごろ豊岡市内を流れる円山川で、車に乗っていると思われる人から「車の中にいる。沈んでいる。出られない」と110番通報がありました。 警察が駆けつけると車が沈んでいて、中から22歳の男性を救助。男性は意識不明の状態で病院に搬送されました。当時、道路には積雪があったということで、警察は車が雪でスリップした可能性もあるとみて調べています。
■被災地で猛吹雪 豪雨災害で孤立も…
石川県輪島市では、9日に今季最大となる最大瞬間風速22.8メートルを観測。強い風と降り続く雪で猛吹雪となっていました。 輪島市の沿岸部にあるおよそ200人が暮らす七浦地区。今も多くの住民が仮設住宅で生活をしています。 輪島市立七浦公民館 升本庄五郎館長 「いま通っている道も1本だけで、雪とかで倒木してそれで道路が寸断したら困るなと」 七浦地区では一年前の地震で道路が通行できなくなり、およそ2週間にわたって孤立状態に。去年9月には能登半島を襲った豪雨災害で再び道路が寸断され、5日間にわたって孤立状態となりました。 去年9月の豪雨災害では、地区のほとんどの住民が集団避難を行い、2カ月前(11月)に戻ってきたばかり。 公民館を訪ねると、雪による孤立に備えて、大量に積まれた水や食料、それに衛星携帯電話などが用意されていました。 升本館長 「地震があって水害があって次は大雪かなっていう話は出ていたんですけど、一応水の備蓄とか、ご飯パックとか」 復興が進まないなか、被災地を襲った大雪。住民からは、雪で再び孤立状態になることへの不安の声が上がっていました。 仮設住宅の住民 「(Q.あの道が閉ざされたら?)孤立です。だからいま待機してるんですけど」 建設会社で勤務しているというこちらの住民は、雪で再び孤立しないように重機を準備し除雪に備えているといいます。 仮設住宅の住民 「(Q.何時ごろ出ていく?)役所のほうから連絡がくるんですけど、早い時で3時(出発)」