“今シーズン最強寒波”ピークに 各地で事故多発 落雪で死者も 被災地では猛吹雪
■車助けて下敷きに… 落雪で死者も
大雪は西日本でも見られました。鳥取は大雪とともに強い風にも見舞われ、広島でも積もった雪でスタックし、動けなくなった車がありました。 ドライバー 「いったん止まって赤信号で。もう動けなくなった」 タイヤを空回りさせながらも、何とか走り出すことができました。 雪の影響で事故も相次いでいます。岐阜県下呂市では雪が積もった上り坂で、動けなくなった車を助けようと押していたとみられる男性が、滑り落ちて来た車の下敷きになり死亡しました。 4日に北海道で撮影された映像では、屋根から突然大量の雪が落下。 撮影者 「家の中にいたらいきなりドドドドドって落ちてくるんですよ。家が地震のように揺れる」 このような屋根からの落雪で死亡事故も起きました。青森市で51歳の女性が自宅敷地内の除雪をしていたところ、屋根から落ちてきた雪に埋もれ、意識不明の状態で発見。およそ2時間後に死亡が確認されました。
■豪雪地帯の訪問介護に密着
積雪が1メートルを超えた新潟県妙高市。屋根に高く雪が降り積もっている介護施設。 介護士の宮下智奈美さんは、これから訪問介護に向かいます。介護が必要な人の家に出向き、命と生活を守る仕事。雪が降っている日でも、多い時は1日7件ほど回るといいます。 利用者の家へ向かう道路の両脇には高く雪が積み上がり、路面も白くなっています。 宮下さん 「怖いですね、下も真っ白で本当にどこ走ってるか分からない時はありますよね」 車はさらに細い道へ。雪で道幅が狭まり、すれ違うのも難しい状態です。 宮下さん 「ここの手前の、左側のお宅です」 駐車するのは車と同じ高さまで積もった雪の合間です。 宮下さん 「おうちの前に止められなくて、ちょっと遠くに(車を)置いて歩くっていうこともありますし」 玄関までの階段にも雪。 宮下さん 「転ばないように、けがをしないように。あそこのお宅行ってけがしたってご利用者さんに耳に入っちゃうとご迷惑かけちゃうので」 訪れたのは1人暮らしの武内さん(86)のお宅。体調確認の後取り掛かったのはストーブに使う灯油の補充。最も寒い月の平均最低気温は-3℃。国内有数の豪雪地帯でストーブは命綱です。 自分では灯油を足すことができず、ヘルパーや知り合いに頼んでいるのだといいます。 宮下さん 「あったかいお湯も飲んでね」 武内さん 「お湯はたまにね…」 宮下さん 「たまにじゃなくて飲んでね」 武内さんは週に3回、訪問介護を利用しています。 武内さん 「ものすごい助かってます」 「(Q.買い物とかもしてもらう?)全部してもらう。だってもう歩けないんだから」 宮下さん 「またお願いします」 武内さん 「冷たい手だねえ」 宮下さん 「心はあったかいけど」 (「羽鳥慎一 モーニングショー」2025年1月10日放送分より)
テレビ朝日