「働き手が足りないという大問題」に一石を投じる…「メルカリ」がスタートさせた意外な「新サービス」の内容
2024年3月6日、メルカリが空き時間に仕事ができるサービス「メルカリ ハロ」をリリースしました。その16日後には登録者数が100万人を超えるなど、順調な滑り出しです。メルカリというと、中古品などの売買ができるフリマアプリのサービスをイメージしますが、なぜ今「メルカリ ハロ」を立ち上げたのでしょうか。株式会社メルカリ執行役員CEO Workの太田麻未さんに話を伺いました。 【マンガ】メルカリで、利益がほとんどでない「300円出品」をする人の理由
スポットワークが求められるのはなぜか?
インタビュアー 川崎さちえ(以下、川崎):3月に空き時間を活用して仕事ができる「メルカリ ハロ」をスタートさせていますが、この働き方は「スポットワーク」と呼ばれるものですよね? スポットワークが求められている社会背景を教えていただけますか? 太田麻未さん(以下、太田さん):今の世の中を見ると、働き手が不足している問題があります。街中でも求人を出しているお店をみかけますよね? 労働者不足はかなり深刻ですから、スポットワークを活用することで雇い主は働いてくれる人を見つけることができます。 逆に働き手からすれば、スポットワークは空いた時間、しかも1時間や2時間単位で仕事ができますから、柔軟な働き方が可能になります。副業解禁などもあり、多様な働き方が求められていますから、雇い主と働き手でうまくマッチングができるのがスポットワークと言えます。 川崎:昨今の物価上昇の影響もあるのでしょうか? 太田さん:スポットワークと聞くと、アルバイトさんや学生さんをイメージするかもしれませんが、実はスポットワーカーさんの3~4割は正社員として仕事をしている人なのです。物価上昇があって、メインの収入があっても副収入が欲しいという声も多いですね。スポットワークだけで生活をするのは難しいかもしれませんが、メインの収入の他に数万円の収入があれば生活がかなり楽になる場合もあるでしょう。そのお金を生活費に使うこともありますし、余暇や趣味に使う人も少なくないと思います。