「⽯ころ」だった私が、『ダンサー・イン・ザ・ダーク』に窮地を救われた理由。“悪夢のような映画”が気づかせたこと(石野理子)
救いようのない作品に救われる
最後に、第1回⽬から映画含めてかなりダークな話をしてしまいましたが、私の好きなジャンルがスリラー、サスペンス、伝記でして、新作も観ながら今後も魅⼒的な映画の内容と絡めて⾝の上話や近況を綴っていく予定です。 今回連載をするにあたり、私を担当してくださる編集者さんが「どういう映画が好きですか?」と聞いてくださり、私が好きなジャンルや監督、作品を挙げた後に「救いようのない作品に救われるんです。でも、それを話すとよく⼼配されるんですよね。だから、最近はそこまではあまり⾔わないんです。笑」と⾔ったら、編集者さんが「余計なお世話ですよね!」と⾔ってくださり、⼤きく頷いてしまいました。好きなのだから仕⽅ないです。これからも他⼈に迷惑をかけない範囲で映画を偏愛していきたいと思います。 それでは、また次回のシネマ基地でお会いしましょう!
石野理子