【バドミントン全英オープン】「全英という舞台を2人で思いっきり楽しめている感覚がすごくあります」(櫻本絢子)
櫻本絢子(右)/宮浦玲奈 女子ダブルス準々決勝:マレーシアのタン/ティナーに2-1で勝利
3月15日に開催されたBWFワールドツアー・全英オープン(バーミンガム・Super1000)4日目は、各種目準々決勝が行なわれた。櫻本絢子/宮浦玲奈と福島由紀/廣田彩花のコメントを紹介する。 ――全英オープンでベスト4に進出 櫻本 1、2回戦、準々決勝ともファイナルゲームで制していますが、出だしが悪かったり、自分たちの流れに持っていけない中でも、2ゲーム目から2人で話し合って、修正することができているのがすごくいい。全英という舞台を、2人で思いっきり楽しめている感覚がすごくあります。 ――厳しい球にも飛び込む場面が多い 宮浦 シャトルが落ちるまで諦めない気持ちが、次のラリーの流れにつながると思っています。取れなかったとしても、相手には“そこまで諦めずにやってくるんだ”というプレッシャーも与えられる。そういうプレーが大事だと思って、プレーしています。 ――第1ゲームは一方的にやられてしまった。どう立て直したか 櫻本 後ろからの配球がよくなくて、自分のスマッシュが単調になっていました。それを相手にリターンされて、自分たちの穴を突かれるパターンがすごく多かったです。どうしようかと思いましたが、宮浦がすごく声をかけてくれたし、2ゲーム目も昨日みたいにもう一度立て直すことができた。後悔のないように、自分たちらしいプレーをしようって話して、そこから2ゲーム目はずっと「シンプルに、シンプルに」って声を掛け合いながらやれました。 宮浦 センターに角度のあるスマッシュを打たれてしまって。自分たちのポジションが下がり、相手も高い球とネット前に落とす球をうまく入れてきたので、上げることしかできなくなってしまいました。それでも、レシーブから頑張って攻めの展開につなげようとして、苦しくはありましたが、2人で我慢することができた。レシーブで頑張ったので、相手ももっと打とうとして体力がどんどん落ちていました。2人の頑張りやコンビネーションでうまく潰していけたかなと思います。 ――初戦から、ファイナルゲームの試合が続いている 櫻本 1ゲーム目を取られても、昨日、一昨日と乗り越えている自信はすごくあります。でも、今は楽しむことがやっぱり大事。後悔するのが嫌なので、勝ち負けというより、自分たちらしいプレーを出せれば結果につながると信じています。まずは、自分たちの力を出しきろうという気持ちが強いです。 宮浦 我慢勝負を乗り越えているので自信にはなっていますが、毎回緊張だったり、ドキドキはしています。ファイナルゲームだからこそ楽しむのが大前提なんですけど、相手も(戦い方を)変えてきたりしてくるので、そういう場面でも2人で我慢ができていると思います。 ――準々勝は志田千陽/松山奈未との対戦 櫻本 何度も対戦してますし、日本ペア同士だと手の内はわかっている。今日みたいに気持ちの部分の勝負になると思いますが、相手というよりも、自分たちがこの舞台を楽しむことが一番の目標。悔いのないように戦い抜きたいです。 宮浦 代表の合宿でも切磋琢磨してやっているので、悔いなくやりたいです。気持ちのぶつかり合いだと思いますが、まずは2人で楽しんで、いいパフォーマンスが出しきれるようにしたいです。