【バドミントン全英オープン】「全英という舞台を2人で思いっきり楽しめている感覚がすごくあります」(櫻本絢子)
福島由紀/廣田彩花は女子ダブルス準々決勝で韓国の李紹希/ベク・ハナに0-2で敗れる
――準々決勝も激闘だった 福島 チャンスもあった中で、最後に相手の方がうまく流れをつかんでいたかなと思います。自分たちもミスで流れを渡す場面も多かったので、そこがもったいなかったです。“少しでも長くコートに”、“最後まで”と思いながらやりきりました。 廣田 自分たちのいいプレーもありました。負けたのは悔しいですけど、最後まで諦めずに球は追えたかなと思います。 ――試合をするたびに、守備範囲が広がっていた。この大会で得たものはあるか 廣田 3試合できたのが大きかったです。自分がどこまで動けるかのを確認できたし、試合でしかわからない感覚的な部分も、3試合をやりきる中でつかめたかなと思います。 ――第2ゲームは前半にいい流れがあった 福島 リードした場面は、自分たちのやり方がうまくできていたと思います。ただ、途中から相手も少しやり方を変えてきた。そこのやり合いの中で、点数と流れが変わってしまったかなと思います。 ――2回戦では長い試合をしていた。疲労やコンディション面はどうだったか 福島 めっちゃきつかったです。体はボロボロです。 ――その中で、メンタルの部分はどう意識して臨んだか 福島 昨日(2回戦)は、最後のほうに試合が終わったのに、今日(準々決勝)は前半に試合となっていた。そこは仕方ないですし、コンディションをどうやって少しでも戻すかというのがすごく大事だとは思っていました。その中でも、いい試合だったかはわからないですけど、少しでも長く試合はしたいと思っていたので、それが少しはできたかなとは思います。 ――不安を抱えながらフランスと全英を戦った。2大会の手応えや課題は? 福島 なんですかね……。そんなに作戦があるわけではないので、そこはみんなとはちょっと違う。正直、手応えとか課題に関しては、あまり求めてない。もう、やれることをやるだけです。 ――レース最後のアジア選手権に向けて、これから成長できそうな部分などはあるか 廣田 今の自分の状況だと、トレーニングを積んで筋力でカバーしながら動くしかない。アジア選手権までは少し時間があるので、トレーニングを積んでいきたい。自分がねらわれるので、そこを頑張ってしのげば、どうにかチャンスも出てくると思う。福島先輩がすごくカバーしてくれるので、自分のできる範囲でミスなく、相手のコートに返すことが大事。あとは、いろんなコーチのアドバイスを聞きながら、自分たちの形じゃないですけど、今できるところで戦いたいと思ってます。 福島 廣田がこういうヒザの状態なので、ずっと単発で決められるわけではない。その中でもこれだけできるのは、今までやってきた自分たちのプレーだったり、コーチのアドバイスを聞きながら一緒に戦っているからだと思う。手応えというよりは、一緒に戦えているのが、自分たちにとっては大きい。自信とかではないですけど、信頼というか、そういうところで一緒に戦えているのが大きいです。
構成/バドミントン・マガジン編集部 写真/Getty Images