【Bリーグファイナル】広島ドラゴンフライズが高確率な3ポイントとタフなDFをお返し、琉球を9点差で下し勝負は運命の第3戦へ
一時2桁ビハインドを背負うも、最終クォーターを攻守で圧倒
Bリーグファイナル、琉球ゴールデンキングスが先勝して迎えた広島ドラゴンフライズとの第2戦。 琉球は初戦と変わらず岸本隆一、小野寺祥太、今村佳太、アレン・ダーラム、ジャック・クーリーの5人が先発を務めたが、広島は中村拓人、山崎稜、ケリー・ブラックシアー・ジュニア、ドウェイン・エバンス、河田チリジと先発を2名変えた。 序盤の攻防を制したのは広島。エバンスが起点となってパスを散らし、自らも内外から得点を重ねていく。人とボールが連動したオフェンスが機能し、開始約3分20秒には、河田がセカンドチャンスを挙げて11-3と先行した。その後も、山崎やアイザイア・マーフィーが長距離砲を沈めるなど、キックアウトからのアウトサイドシュートを高確率で沈めた広島が主導権を渡さず、21-14でリードした。 第2クォーターに入ると、琉球が反撃を開始。広島のスムーズなローテーションディフェンスの前になかなかズレを作れなかったが、ペイントタッチとパスアウトを繰り返すことでオフェンス優位な状況を生み出し、高確率で3ポイントシュートを沈めていく。開始3分、ローのキックアウトからダーラムが3ポイントシュートを射抜き、25-25と追いついた。その後は互いにディフェンスがオフェンスを上回る守り合いの展開となったが、岸本がダイブしてポゼッションを渡さず、ローが3ポイントシュートを沈めるビッグプレーが飛び出した琉球が34-30とリードして前半を終えた。 後半は互いにビッグラインナップでスタートしたが、ペイントアタックが機能した琉球がペースを握る。ドライブからフィニッシュまで持っていき、広島のリムプロテクターをブロックに飛ばせたところでこぼれ球を押し込む戦術がピタリ。また、河田のスピードのミスマッチを突いて、ローが3ポイントシュートを沈め、今村のドライブも決まり、開始2分強で点差を2桁に乗せた。それでも、広島はエバンスが長距離砲を沈めて悪い流れを断ち切ると、4分強で琉球のチームファウルが5に達したこともあり、フリースローを重ねて徐々に点差を縮めていく。山崎が強気に3ポイントシュートを沈め、エバンスがセカンドチャンスポイントを挙げて逆転し、48-47で最終クォーターに突入した。 その後、船生がオフェンスファウルを誘発し、上澤俊喜がコーナースリーを沈めるなど、ベンチメンバーの活躍が光った広島がリードを広げ、57-49でオフィシャルタイムアウトを迎えた。さらに直後には、山崎がトランジションスリーを冷静に射抜き、リードを2桁に乗せた。広島はその後も、スムーズなローテーションのスイッチディフェンスが機能。初戦と違い長距離砲の精度が上がって来ない琉球にも助けられ、最後までリードを保ち72-63で勝利した。
バスケット・カウント編集部