なんとパジェロのデータも使ってた! [三菱トライトン]でラリーに挑んだ勇者の最強テクがスゴすぎる!
■シフトダウンはマニュアル、立ち上がりはDレンジ?
Q:いよいよ始まったラリーではどう走りましたか? 「初戦のラリーカムイではデータどりということで、ものすごく抑えて走りました。うちのクルマはリエゾンでクルーズコントロールが使えるくらいドノーマルなので(笑)、衝突被害軽減ブレーキがオフになってるかとか、4WDとドライブモードの組み合わせなども探りながらのドライブでしたね」 「(ラリーカムイで3位入賞後)次戦のラリー北海道を迎えるんですが、ここでもパーツが間に合わなくて、結局ほぼラリーカムイのセットのまま走りました。ただここではもう少し攻めた走りができました」 Q:竹岡さんの攻め方を教えてください。 「まずシフトワークですね。下って上るようなタイトコーナーでは、トライトンはもともとの重さもあって車速が落ちてしまう。そんなときはMTモードでシフトダウンするしかないわけですが、ディーゼルって回転域が限られるので注意しなきゃならない」 「あれこれトライしてたどり着いたのが、とにかくコーナーの進入ではバンバンとシフトダウンしてしまう(※オーバーレブしそうならクルマ側がシフトダウンしない)。で、クリッピングに付いたと思った瞬間、Dレンジに戻して、立ち上がりはATで脱出するんです。そのほうが早くて楽(笑)。これってトライトンでワインディングを走るときだとか、猿投とか富士ヶ嶺のオフロードコースを楽しむ人も、使えるワザだと思いますね」 Q:4WDとドライブモードはどんなセットでしたか。 「北海道のラリーステージでは4H(フルタイム4WD)のグラベルか4HLC(センターデフロックの直結4WD)のマッドを使い分けた感じでしょうか。進入のブレーキングや長いストレートでクルマが安定するので、センターデフロックする4HLCが合ってるとは思いますが、もっと曲がってほしいと思う場面もあるので、これは状況にもよりますね」 「カムイに出たとき、リアがグリップしないなあと感じて、ライバルのハイラックスがリアにスペアタイヤを2本積んでいたので同じことをやってみたんですが、クルマの動き自体が良くならない。結局、重くしてもダメで、軽いまま足をきちんとしなきゃだめだということが分かりました。その後はリアに積むスペアタイヤは1本にして、燃料の搭載量を計算しています。最小限だけ積んでできるだけ車体そのものを軽くする方向ですね」 ―――――――――――――――――――――――――――――― というわけで、お二人からはトライトンの魅力と走らせ方をたっぷりうかがうことができた。もちろんトライトンの優れた走りは、ラリーフィールドに限らず日常のドライブでも生かすことができる。ぜひ一度ステアリングを握って、その感動を体感してほしい! ●トライトンの詳細は