DeNAに吉兆の雨 1998年の日本一を再現だ! 三浦監督「全てプラスに変えて準備していく」
横浜に恵みの雨だ。「SMBC日本シリーズ2024」は2日、横浜スタジアムで行われる予定だった第6戦が雨天中止となり、3日(午後6時試合開始)に順延された。第3戦から3連勝で対戦成績を3勝2敗とし、1998年以来26年ぶり3度目の日本一に王手をかけているDeNAは本拠地で練習。コンディションが万全でない選手の調整面を含め、三浦大輔監督(50)は「全てプラスにする」と前向きにとらえて必勝を誓った。 試合開始予定時刻だった午後6時半、決戦の地横浜スタジアムには土砂降りの雨が降り注いでいた。同1時には中止が発表された日本シリーズ第6戦。王手をかける中での順延も、三浦監督は「コントロールできないことに気を使うこともない。コンディションを整える選手に時間がもう1日できたのは大きい。全てプラスに変えて準備していく」と前向きに語った。 チームは投打の柱が万全の状態でない中で、短期決戦を戦ってきた。4番のオースティンは第1戦の自打球で左足を打撲。第2戦を欠場し第3戦以降はDHで出場した。セ・リーグチームの本拠地試合でDH制のない第6戦を前に、室内で打撃練習を行ったオースティンは「(足の状態は)ぼちぼち。(順延は)足の面に限っていえばポジティブなのかもしれない」と語り、ぶっつけで一塁守備に就く可能性には「特に不安はない」とした。 左太もも裏の肉離れで離脱していたエースの東は、10月29日の第3戦で先発し7回1失点と好投。この日はハマスタのマウンドの感触を入念に確かめ「総力戦になるので。投げる場面がきたら腕を振って投げるだけ」と決意した。大貫が第6戦にスライドしたことで第7戦が発生した場合でも、復帰戦で105球を投げ「反動は大きく出た」と振り返る東を中5日、第4戦で7回無失点のケイを中4日で投入することが可能となった。 チームが前回日本一に輝いた1998年の西武とのシリーズでは、雨天順延となった2試合は、いずれもホームチームが翌日の試合に勝利している。〝吉兆〟も味方に、本拠地で仕切り直しの第6戦。主将の牧は「延期になったことで良い調整もでき、体も回復して万全の状態で臨める。チームとしても、一つの束になっている。日本シリーズはずっとテレビで見ていた側だったので、本当にワクワクしているし、あと1つ勝つだけなので、今までの戦いをしっかり出せれば」と気合を入れた。(浜浦日向)