巨人・梶谷隆幸、引退会見に同学年の坂本勇人ら駆け付け花束 阿部監督「限界か、カジ」ねぎらい
巨人の梶谷隆幸外野手(36)が23日、東京都内のホテルで会見し、現役引退を表明した。「長いようで、あっという間。寂しい気持ちはありましたけど、引き際かな」と18年間のプロ生活に別れを告げた。 度重なる故障に苦しみながらも戦い抜いてきた男は、すがすがしい表情だった。「厳しい世界で自分なりにやり切って、18年間できたことは誇り。好きな野球で悩めて幸せだと思います」と振り返った。 今季は古傷の左膝痛に悩まされ、1軍出場は6試合止まり。「体がついていかない」と引退を決めた。阿部監督からは「限界か、カジ」とねぎらわれたという。 「一度ちょっと野球を離れたい」と今後は未定。会見後には同学年の坂本や菅野、長野らチームメートが登場し、仲間の門出に花を添えた。 (杉原雄介) ▼梶谷隆幸(かじたに・たかゆき) 1988年8月28日、松江市出身。180センチ、90キロ、右投げ左打ち。島根・開星高から2006年の高校生ドラフト3巡目で横浜(現DeNA)に入団。レギュラーに定着した14年には39盗塁で盗塁王を獲得し、同年から4年連続で20盗塁以上をマークした。20年オフに国内FA(フリーエージェント)権を行使して巨人へ移籍したが、左膝のけがなどで22年オフには一時育成契約に。今季は開幕戦で本塁打を放って勝利に貢献するも左膝痛に苦しみ、5月5日の阪神戦(東京ドーム)が最終出場となった。通算成績は1064試合出場で打率2割7分0厘、126本塁打、441打点、980安打、162盗塁。
中日スポーツ