日本シリーズ13連勝のソフトバンク 頼れるエース有原が投打で活躍「次につながる」
ソフトバンク5－3DeNA（26日、日本シリーズ） ソフトバンクが2018年から続く日本シリーズの連勝を13に伸ばした。5－0の九回に守護神オスナが3失点するまさかの展開となったが、逃げ切って先勝。小久保監督は「日本シリーズは3つ負けられるので、そこ（連勝記録）は気にせず、一戦一戦やっていきます」と引き締めた。 初戦の先発を託した有原の期待通りの投球と、思わぬ一打が勝利への道筋を作った。二回2死満塁、交流戦以来5カ月ぶりの打席で、153キロを右前に華麗に流し打ちする先制の2点適時打。「来た球を何とか当てようと思っていた。何を打ったかも分からない」と自身でも想定外の一本に思わず苦笑いした。指揮官も「100％打たないと思っていたのでびっくりした。きょうは有原に尽きる」と手をたたいた。 マウンドでは毎回のように走者を背負いながらも、緩急とコントロールでDeNAの強力打線を翻弄。強気に内角を攻めながら打たせて取り「粘り強く投げられた。次につながる」とうなずいた。 指名打者制のない敵地で、右足首負傷を抱える近藤を先発起用できないこともあり、オーダーも注目された。今季1度もなかった3番・今宮と5番・栗原が九回に貴重な適時打を放つなど、第2戦以降に向けても手応えを得られた。ナインに向けて、小久保監督は「2024年型ホークスは日本一を達成して完結する。それだけ（を伝えた）」という。4年ぶりの頂点へ、幸先よくスタートを切った。（大石豊佳）
