「代表選は内輪のもの」元衆院議員・豊田真由子が立憲民主党の代表選に期待することとは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ
また、代表選挙に「自分が代表になれば、党が選挙に勝てるから」というモチベーションだけで立候補することに対しても「自分で自分に疑問符をつけるプロセスって結構大事」と注文します。 豊田氏「国民におもねる気はないけれど、何が問題で、何を変えなければいけないか、日本にとって必要な政策は何か。与野党問わず、考え抜いて実現していただきたいと国民のみなさんは思ってますよね」 トークは、代表選で議論する内容に移ります。 選挙での政策論争は、ともすると中身のないものになりがちと厳しい指摘をする豊田氏。代表選で論戦や政策を期待する意見に賛同します。 豊田氏「ほんとうにその人が何ができるか。私はね、口でなら何でも言えるし、公約なら何でも詰め込める。それが本当にできることか、その人の経験や能力とか、いろいろなところから勘案して、ジャッジすることが大事」 「口で言うなら誰でもできるのよ~」と、政策で人物を評価することの難しさを指摘します。 また豊田氏は、「評価基準そのものを根本的に変える事が必要。民度の高さが政治の熟度にリンクする」と訴えます。 イギリスでは、公認候補は党内で討論会などを開き、公認候補を選ぶ段階でもきちんと公正中立を重んじているとのこと。 豊田氏「それに比べると日本の公募なんて、なんちゃって公募でブラックボックス」 「他国の仕組みもそれぞれ一長一短だし、これが最善という仕組みはない」としながらも、日本は、代表選だけでなく政治そのものが、あまりにも客観性・公正性を欠いた候補選定になっていると批判しました。
「誰がなるかより何をするか」立憲民主党ならではの難しさも
立憲民主党の代表選に、立候補をささやかれている人々をご紹介します。 MC伊藤「新しいかたの名前がなかなか出てこない印象がありますが……」 豊田氏「代表選に出るっていうことは、特に若手の場合は、自分が負けた場合には冷や飯を食う覚悟や、その後のいろいろにも影響するので、誰彼かまわず手を挙げられるものではないのだと思うんです」 議員時代を自民党で過ごした豊田氏は、「どこの政党もそうだと思う」と振り返り、「どこも権力闘争なので、勝てるかどうかとか、誰が誰を推すんだみたいな話は立憲にもある」とコメントします。 立憲民主党ならではとなるのは、主義主張の幅広さです。 豊田氏「立憲は右や左を含めてとっても幅広い。どこの主義主張に共鳴するのか、団体との関係。結構どろどろっていう感じはあります」 また、野党共闘のありかたをめぐって大きな考え方の違いや温度感もあるので、なかなか代表を1人選ぶのは難しいだろうと推察します。 豊田氏「誰がなるかによって、野党共闘のあり方も変わるのだとすると、与党を含めた永田町の政治と選挙の力学にも力を与える」 ただ、ある人がダメだ、と評価する時には、「ほかの人ならうまくできたのか」という視点も合わせて持つべきと、アメリカの例を引き合いに出して語ります。 豊田氏「アメリカのハリス副大統領が……というけれど、あなたがやっていたら解決しましたか?っていうのは難しいといえば難しい。結局大統領でもないし、もともと決まっていた政策は議会で決めなければいけないので、副大統領ひとりがリーダーシップを取ったからといって変わるものでもない」 「誰かをかばってるわけじゃないんですけど」とつぶやく豊田氏は、某党を思い浮かべているのかもしれません。 立憲民主党の代表選、もうひとつのポイントは開催時期。自民党総裁選も9月開催ですが、日程を重ねるという案があるそうですが……。 MC伊藤「同じ時期に他党の代表選があると、目立たなくなるなあという印象はある?」 豊田氏は「時期を変えたらすごい盛り上がるようになるわけじゃないから」と冷静。むしろ、同時期に開催したほうがマスコミの報道も増えるかもしれないとコメントします。 代表選が重なることで、候補者に影響はあるのでしょうか。 豊田氏は、「自分の党の中でどう勝ち抜くか、どう勝ち馬に乗るかで必死でやっていらっしゃるのではないですかね……」と首を傾げます。 番組ディレクター「自民党にすると、気にしている場合じゃない?」 豊田氏「だって自民党が何をどうしたからといって、立憲の代表選に影響が出るということはないじゃないですか。違う時期にやったとしても。他党のトップを決める選挙は他党の話、という話だと思います」