人気急上昇中の腕時計ブランド「ブランパン」を指揮するCEOマーク A.ハイエック氏にカンヌで聞いたフィフティ ファゾムス70周年への想い
–日本の銀座でもブティックのあるニコラス・G・ハイエックセンターから銀座四丁目交差点まで行列ができるほどの反響がありました。今回のカンヌでのイベントもそうですが、先ほど伺ったスピリットの話を考慮すると、あなたの真の目的はフィフティ ファゾムスを通じたブランパン オーシャンコミットメントや海の現状の認知拡大にあるように思えます。 今、世界中の海は危険な状況にあります。ブランパンはもちろん、すべての生物にとって海は不可欠な存在です。海はすべての命を司っているのです。息子に「レマン湖でダイビングしよう!」と誘われることがあるのですが、その湖さえもマイクロプラスチックで汚染されています。そのため、42cm以上のマスは食べてはいけないという規則もあるほど。マスの体内の微量汚染物質のレベルが高すぎるため、人間にとって危険であると考えられているのです。みなさんには、ぜひ解決策を待つのではなく、個人でできることから始めていただきたいと思っています。
–最後に、来年はブランパン オーシャンコミットメントの宣言から10年、さらにその翌年にはブランド創業290周年もあります。これから来るべき節目に向けてどのような展開をお考えですか? 来年以降ですか? まだ先の話ですね(笑)。
Text/Daisuke Suito(WATCHNAVI)