人気急上昇中の腕時計ブランド「ブランパン」を指揮するCEOマーク A.ハイエック氏にカンヌで聞いたフィフティ ファゾムス70周年への想い
カンヌではダイビングのアクティビティが行われ、マーク A.ハイエック氏も参加。赤いウェットスーツを着たリブリーザー装備の人物は水中写真家/海洋研究科のローラン・バレスタ氏。シーラカンスの生態を研究する「ゴンベッサ・プロジェクト」のリーダーである。(C)BLANCPAIN –その予想に反して、「製造が追いついていない状況」だと以前ブティックで伺いました。特別なモデルですし、とても量産できるようなモデルではないから今からオーダーできても時間がかかりそうですね。そして今回のAct3ですが、これはなぜMIL-SPECをモデルにしたのでしょうか? フィフティ ファゾムスの原点に近く、ヴィンテージの愛好家にとても人気もあるので70周年を記念するモデルとして相応しいと思いました。とはいえ、ただ単に復刻させたわけではありません。サイズはオリジナルに忠実な41.30mm径を採用していますが、素材にブロンズゴールドを用いています。これは同じグループにあるオメガと共通の技術ですが、ブランパンではより少し配合を変えてより温かみのある色味にしました。
ブランパン「フィフティ ファゾムス70周年記念 Act 3」
Ref.5901-5630-NANA 442万2000円 スペック:自動巻き(Cal.1154.P2)、毎時2万1600振動、約100時間パワーリザーブ。ブロンズゴールド(9K)ケース。直径41.3mm、厚さ13.3mm。ナイロンストラップ。世界限定555本。(C)BLANCPAIN –入手困難という話で言えば、スウォッチとのコラボレーションもそうですね。あの時計も70周年に絡めて考えられていたのでしょうか? はい。この機会にフィフティ ファゾムスと、その70年の歴史をより多くの人に知っていただきたかったのです。もちろん名前だけが一人歩きしないよう、デザインだけでなく仕様にもこだわりました。中でもブランパンの全製品に共通するように機械式であること、そしてダイバーズウオッチと認められるだけの性能を有することは必須条件でした。