センバツ決勝からタイブレーク導入 夏の甲子園や県・地区大会も
日本高校野球連盟は19日、今春の第93回選抜高校野球大会(3月19日開幕、阪神甲子園球場)から、夏の全国選手権も含めた主要大会の公式戦決勝でタイブレーク制度を導入すると発表した。同日の理事会で承認された。タイブレーク制が定着してきたことや、投手の1週間500球以内の投球数制限が実施されるなど障害予防の面からも採用が決まった。 【祝センバツ切符】32校喜びの瞬間を写真で 試合の早期決着を図るタイブレーク制は、高校野球では2018年のセンバツ大会から導入。ただ春夏の甲子園や春、秋、夏の都道府県大会、春、秋の地区大会の決勝については、「最後まで決着をつけさせたい」との意見も多く導入を見送っていたが、すべての大会の決勝で導入することになった。 タイブレーク制は、延長十二回を終えて同点の場合、十三回から無死一、二塁で、打順は前の回から続く「継続打順」で始め、決着がつくまで続ける。これにより、甲子園では雨などによる引き分け再試合をのぞき、過去夏の甲子園決勝で演じられた第51回大会(1969年)の松山商(愛媛)―三沢(青森)や、第88回大会(2006年)の早稲田実(東京)―駒大苫小牧(北海道)のような延長引き分け再試合は行われなくなる。【藤田健志】