日本代表コーチも驚いた、渋野日向子の「大変身」…!新スイングはどこが変わったのか
どこに手をつけていいかわからないほどの迷い
先週の全米女子オープン選手権で2位に入り、久しぶりにシブコスマイルを弾けさせた渋野日向子。ここまでの低迷が嘘だったかのような安定したプレーを4日間、見せてくれたが、強い渋野が本当に戻ってきたのか。 【写真】世界が驚愕…シブコの鍛え上げられた 「圧巻ボディ」奇跡のショット! 今夏のパリ五輪の女子日本代表コーチで、同大会のテレビ中継で解説も務めた服部道子氏は渋野の変身に驚きを隠さない。 昨シーズンは25試合(国内含む)でトップ10入りがわずかに1回。渋野本人も「落ちるところまで落ちた」と話したように、どん底を味わいシード権も消失。今シーズンも同大会までの9戦で6試合が予選落ち。最高順位も50位と、暗闇の中をもがき続けていた。服部氏も、こう慮る。 「ここまでなかなか結果が出せず、絡まった糸を1つ、1つ解こうといろいろと試行錯誤を繰り返すのですが、やっぱりうまくいかない。もうどこに手をつけていいかわからないくらい、迷ってもいたと思うんです。すごくつらい戦いが続いていた。みんな、心配していたと思います。でも、この大会の初日を見て驚きました。スイングがすごく安定していて、とても変わったように見えました」 19年にAIG全英女子オープン優勝の快挙を成し遂げた渋野だが、常に進化を求めてスイング改造をいとわずに突き進んできた。 「20年はコロナ禍でシーズンの開幕が遅れ、渋野も調子が上がらなかったんですが、終盤に巻き返して最後は全米女子オープンで優勝争いした。それでもアメリカツアーで戦うことを念頭にオフに石川遼に教えを仰ぎ、トップの低い、横振りの変わったスイングにして周囲も心配していたんですが、21年は国内で2勝した。 ただ、アメリカツアーに挑戦したこともありますが翌年以降は優勝から遠ざかり、全英女子優勝に導いてくれた青木翔コーチに出戻りした時期もありましたが、結果はついてきませんでした」(ゴルフ誌記者) 光が見えなくても、足を止めなかった。このオフは新たに辻村明志コーチの門を叩いた。