【独自取材/シンソウ】涼しい車内でも夏の運転時に忍び寄る「かくれ脱水」の危険 対策法は【岡山・香川】
岡山放送
独自取材でニュースを深堀りするシンソウです。強烈な日差しが降り注ぐこの時期、気を付けたいのが運転中の「かくれ脱水」です。重大な事故にもつながりかねません。 いよいよ夏休み。お盆の帰省や旅行など車で遠出する人が増えるこの時期に多発するのが高速道路の事故です。2023年、山陽自動車道で発生した事故の件数は8月に最も多く、県内の高速道路で発生した3件の死亡事故も全て8月でした。 (岡山県警高速隊 大西洋幸副隊長) 「ここ10年間でも8月は物損事故や重傷以上の大きな事故が多い。暑さでぼうっとして居眠り運転になったり、前方に対する注意が不十分になり、落下物に乗り上げたりガードレールに衝突するなど、主に自損事故が多い」 高速道路の事故の特徴として多いのが側壁や中央分離帯に突っ込むなどの単独事故。2023年は約7割がこの単独事故でした。夏休みになると渋滞も多く発生し移動も長時間になりがち。 実は、夏の運転にはこんな危険が・・・ (生本ひなの記者) 「かなり車内は涼しいがなにが危険?」 (JAF岡山支部広報担当 建部拓さん) 「運転中は四方のガラスから太陽を浴び、シートベルトで拘束され、体に負担がかかっている。涼しいからと水分補給がおろそかになると「かくれ脱水」に。体が脱水状態になっていることを感じられず、危険な状態になるリスクがある」 エアコンで乾燥した車内で気づかないうちに脱水状態になり、熱中症を引き起こしてしまうことも。めまいや頭痛などの症状が出ると運転に必要な認知・判断能力が低下してしまいます。 (JAF岡山支部広報担当 建部拓さん) 「日差しが強いと目に疲労がくる。運転用のサングラスを使うと、より快適に運転できる」 エアコンが効いた車内であっても外にいる時と同じような対策が必要です。 (JAF岡山支部広報担当 建部拓さん) 「暑さや渋滞など、自分でどうにもできない状況でも安全に運転できるように「休憩をしっかりとる」「水分補給」などいつも以上に気を付けて安全に目的地に到着して楽しんでもらいたい」 少しでも異変を感じたら休憩をとる、その判断が重大な事故を未然に防ぎます。
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