ザンダー・シャウフェレ vs ジョン・ラーム。金メダリストと元世界No.1の頂上決戦に割って入るのは誰だ?【パリ五輪ゴルフ/3日目】
五輪の舞台でゴルフ界の頂上決戦が実現する。今季メジャー2勝の東京五輪金メダリスト、ザンダー・シャウフェレ(米国)と、前週のイングランド大会で念願のLIV初優勝を飾り、「全盛期の自分に戻りつつある」という元世界ランク1位のジョン・ラーム(スペイン)。この2人が3日目を終えて、通算14アンダーで首位を分け合い最終組で直接決戦。しかし彼ら以外にもビッグネームが控えており予断を許さない状況だ。 ジョン・ラームの1W正面連続写真(撮影/Blue Sky Photos)
シャウフェレとラームの金メダル争いに注目が集まっているが3打差の4位タイに松山英樹、4打差の6位タイにスコッティ・シェフラーとローリー・マキロイの世界ランク1&3位コンビが名を連ね勝負の行方はまだわからない。 首位タイから第3ラウンドをスタートさせたシャウフェレはボギーが先行する我慢のゴルフ。しかし徐々に持ち直し14番で残り260ヤードから4番アイアンで7.5メートルに乗せ、それをねじ込んでイーグル奪取。 「スロースタートで精神的に少し苦しかった。でも後半力強く立ち直れて良かった」と3アンダー68のラウンドを振り返った。 この日62をマークし松山と同じ4位タイに浮上したニコライ・ホイガード(デンマーク)にも言及し、最終日は「風向きにもよるが62を出す選手が出てくる可能性もある」と気を引き締めながらドイツとフランスの血を引く父・ステファンさん所縁の地で、東京に続く最高の色のメダルを目指すつもりだ。
一方ラームは10メートル以上のパットを沈めるなど7バーディ(2ボギー)の猛攻で首位に並びかけると「今年は思うようなプレーができていなかったが先週の優勝も含めここ1カ月は物事が順調に進んでいる」と手応えをにじませ、全米オープンやマスターズで優勝したときの「あの感覚を取り戻しつつある」と必勝を誓った。 しかし後続には強敵が。今季6勝のシェフラーは「ここ数日納得のいくプレーができていない」といいながらメダル争いに加わり「本当はリードして最終日を迎えたかったけれどまだメダルに手の届く位置にいる。72ホール目に到達するまでアグレッシブなゴルフがしたい」。 「徐々に調子は上がっている」というマキロイは「豪華なリーダーボードだね。やっている自分たちもワクワクしている。今季絶好調のザンダー、世界ナンバー1のシェフラー、それにラーム。ニコライ(ホイガード)の62は素晴らしかったし、これだけ充実したリーダーボードになったことに驚いている」 「最終日はこの最高の雰囲気の中でゴルフを楽しめたらすごくクールだ」 2人と同じ6位タイにつけるトム・キムはここでメダルを獲れば兵役を免除されるため必死の戦いを続けている。 果たして最後に笑うのは誰? === なお、パリ五輪・ゴルフ、最終日の模様は下記で放送予定。 HNK・Eテレ 2024年8月4日 午後8時20分~ NHK・総合 2024年8月4日 午後9時00分~ NHK・総合サブ 2024年8月4日 午後10時39分~ NHK総合 2024年8月4日 午後10時45分~ ザンダー・シャウフェレやジョン・ラームについて、パリ五輪現地解説の佐藤信人プロが解説した過去記事を「関連記事」に掲載しています。こちらもチェックすると金メダル争いをより楽しく観ることができますよ!
川野美佳