議員報酬「日当制」廃止へ 全国唯一、福島・矢祭町
全国の地方議会で唯一、議員報酬として日額3万円を支給していた福島県矢祭町議会は、この「日当制」を廃止し、月額報酬に戻す。議員のなり手不足に対する危機感が背景にある。28日にも関連条例案を採決する見通し。可決されれば4月から月額制を適用する。町議会事務局によると、年間の議員報酬額は約300万円と現行の約3倍になる。 日当制は、経費削減を目的に2007年12月、町議会で賛成多数により関連条例を可決、08年3月から導入された。町は「平成の大合併」の渦中の01年に「合併しない宣言」を出しており、財政的自立に向けた歳出削減努力の一環とされた。