輸出船契約10月71%減 手持ち工事は増加傾向
日本船舶輸出組合が12日発表した2024年10月の輸出船契約実績によると、一般鋼船の契約は16隻、68万7400総トンで総トン数は前年同月比70・9%減と減少した。2カ月連続減。一方、10月末の輸出船手持ち工事量は637隻、3001万総トンとなり、総トン数は同34・4%増加した。受注は前月の6割減に続いて当月も7割落ち込んだが、手持ち工事は増加傾向を持続する。手持ち工事量は3―4年分の高水準を保ち、28年以降の受注に対応する事業者もある。造船向け厚板需要は24年度も23年度を若干上回る270万トンと予測され、引き続き一定の需要量を保つ見通しだ。