“校長先生に勝った”小学6年生・福井誠ノ介がツアーデビュー 最年少出場記録更新へ
<ACNチャンピオンシップ 事前情報◇2日◇三木ゴルフ倶楽部(兵庫県)◇6993ヤード・パー71> 透明人間…? 岩崎亜久竜の練習用パターに驚き【写真】 あす3日(木)から始まる兵庫決戦「ACNチャンピオンシップ」。そのなかで、アマチュアの福井誠ノ介(愛知・東郷町立兵庫小6年)が主催者推薦で、トーナメント史上最年少出場(初日で12歳2カ月5日)する。「トッププロとプレーができるチャンスなので、めちゃくちゃ楽しみです」と、報道陣の取材に応じた。 愛知県出身の福井は、3歳の時に家族と行った地元の男子ツアー「東海クラシック」でゴルフに興味を持ち、プレーを始めた。5歳のとき最年少で「世界ジュニア」日本代表に。2021年と23年大会で優勝するなど、将来を嘱望されるトップジュニア。下部のABEMAツアーでは2試合出場経験がある。 ドライバーの最高飛距離は約240ヤード。得意なクラブは9番アイアンだと話す。「パー71で6993ヤードなのでちょっと長いかなと思うのですけど、最近はドライバーが飛ぶようになってきました。届くホールも増えてきてるので、できるだけ頑張りたい。短いところはしっかりバーディチャンスにつけて、いいスコアを出せるように」と、小学生ながらハキハキした受け答えで意気込んだ。 小学生でツアーデビューを飾る12歳。同級生たちは今一つピンときていないようだが、学校の先生たちからは大きな反響があるという。「見に行きたいけど、見に行けないね」と声をかけられた。好結果を出して報告したいところだ 実は、以前に地元のチャリティー・コンペに参加。「中日クラウンズ」が行われる名古屋ゴルフ倶楽部和合コースを、当時の校長先生とともにラウンドした。「たまたま校長先生と一緒の組になって。しっかり勝ちました」と、茶目っ気たっぷりに話す。 目標とする選手は松山英樹。将来の目標は、「4大メジャーなど海外の試合で優勝したり、地元の和合や三好(バンテリン東海クラシック)の試合でも優勝して、地元を盛り上げたい」。まずは予選2日間で、アンダーパーを目指す。(文・神吉孝昌) ■過去のJGTO最年少出場記録 1位 伊藤涼太(12歳3カ月7日、小学6年生) 2002年、ジョージア東海クラシック 2位 三田真弘(12歳7カ月28日、中学1年生) 2014年、カシオワールドオープン 3位 小斉平優和(12歳10カ月30日、中学1年生) 2011年、つるやオープン 4位 馬乗文(中国、13歳1カ月15日) 2018年、アジアパシフィックダイヤモンドカップ ※いずれの4人も予選落ち ※今大会に出場する福井誠ノ介は初日時点で12歳2カ月5日であり、ツアートーナメント最年少出場記録を更新 ※下部ツアーでは、2006年高橋秀和が10歳8カ月12日に「PAR 72 チャレンジカップ」へ出場した記録がある