川上憲伸さん以来の快挙へ! 中日ドラフト2位・吉田聖弥、目標はルーキーでの規定投球回到達
中日からドラフト2位指名を受けた西濃運輸の吉田聖弥投手(22)が14日、名古屋市内のホテルで入団交渉に臨み、契約金7000万円、年俸1200万円で仮契約した。即戦力左腕として期待がかかる吉田は、中日の新人投手としては1998年の川上憲伸以来となる規定投球回到達に意欲を見せた。 ◆中日・高橋宏斗、同学年の巨人・中山礼都と談笑【写真】 竜では実に27年ぶりとなる高いハードルを設定した。吉田はルーキーイヤーの抱負を「開幕1軍」と力強く語り、さらに一線級の先発投手の目安となる規定投球回到達にも意欲をのぞかせた。 「規定投球回もいけたらいいなと思います。まだまだ足りないこともたくさんあると思う。今の自分には見えていない課題を改善しながら結果的に到達できればいい」 中日の新人では川上以来、規定投球回をクリアした投手はいない。投手として新人王を獲得すればこちらも川上以来の快挙となる。 強みは新人離れした投球術。最速152キロの切れのある直球にチェンジアップ、カーブを織り交ぜ、打者を惑わせる。マウンド上で打者の反応を見ながら投球する余裕を持ち、決め球のチェンジアップは「打者が狙っていそうだったらクイックで投げてみたり、1つの球種ですけど、チェンジアップだけで3球種くらいあると思っている」と絶対の自信を持つ。 担当の清水スカウトは「よく2位で残っていた。投げるボールは間違いなく通用するので、とにかく一日でも早く、けがだけはないように慣れていってほしい」と早期にプロの世界に慣れるよう期待する。 竜の先発左腕は今季チーム最多投球回を記録した小笠原がポスティングでのメジャー移籍を目指している。大野と松葉もベテランの域だけに、ドラフト1位の金丸とともに吉田にかかる期待は大きい。 「期待してもらってることはありがたいこと。焦らず自分のペースで期待に沿えるような活躍をしたい」。必殺のチェンジアップで一年目から勝負に打って出る。
中日スポーツ