プロ野球CSの勝機はハリルジャパンの采配と共通?!
一方、パは、ロッテの序盤の快進撃を支えた内ー西野の“勝利の方程式”が故障で崩壊していたが、ようやく9月の後半に入って復帰、消化試合の中で、それぞれがテスト登板を果たしたが、「クライマックスで投げてみないと、まだ判断は難しい」(里崎氏)という状況。打では、機動力の使える萩野が故障で離脱。駒をひとつ失っている。 ソフトバンクは右手の親指を骨折していた柳田が復帰してきた。すでにフェニックスリーグ、紅白戦の試運転で快打を連発、また右肘に不安があり4試合欠場したショートの今宮も間に合った。ただソフトバンクも、チームの勝ち頭の左腕、和田が左肘に異常を訴え、CSは不在。不安の残る中継ぎ陣には、岩嵜をスタンバイさせるが、若干、上向きの森、森福の2人しか信頼のおけるブルペンがいない。サファテにつなぐ“空白”を爆発力を秘めるロッテ打線につつかれるという死角は存在している。 両監督が同席して行われた前日会見では、ソフトバンクが千賀、ロッテが涌井の先発が発表された。千賀は今季ロッテに対して4勝0敗、防御率2.36と相性がいいが、涌井は2勝2敗、防御率3.60の数字で、データ的には見劣りしている。伊東監督は、「クライマックスは、まず先手」と、試合のポイントを語った。両監督は西武時代にバッテリーを組んでいたが、指揮官としての経験は伊東監督が一枚も二枚も上手だ。その差がどこかに現れるのか、それとも戦力差が結果につながるのか。 「柳田が入ることで、彼の出塁率の高さが打線全体に好影響を与える可能性があると思う。内川の負担も少しは減るだろう。ただ、千賀、バンデンハーク、武田、中田という先発候補が、早々に崩れてしまうとサファテまでのイニングに不安が残る。先取点をどちらが取るかがポイントになると思う」と池田氏。 今CSは、広島、日ハム、ソフトバンクなどレギュラーシーズンの上位チームが有利と見られていて“下克上”の文字は、なかなかメディアに躍ってこない。番狂わせが起きそうにない空気が、流れているが、ハリルジャパンのように調子の波を見極めることのできるチームはどこになるのだろうか?