育休中に趣味の写真撮影が仕事に!自分でも予想していなかった「フリーランス」という道の見つけ方
会社員として働いてきた綾さんは、出産をきっかけにこれまでの働き方を見直しました。そんなとき「自宅での商品撮影」という仕事に出会います。今では企業からの撮影依頼だけでなく、カメラメーカーのイベントに登壇したり、物撮りフォトグラファーを目指す人向けに講師をしたりするなど活動の幅が広がっています。今回は、会社員時代の働き方とフリーランスになってからの働き方の違いを伺いました! 【画像】長男出産後フリーランスを検討し始めたころの綾さん <プロフィール> 綾さん お家で物撮りフォトグラファーとしてフリーランスで商品撮影を行う。大阪の北摂在住で2児の母でもある。現在は企業商品の写真撮影のほか、セミナーの講師の依頼もこなす。また、ご自身でフォトグラファー育成スクールの開催や、オンラインコミュニティの運営も行う。
新卒から出産まで会社員として働きつつカメラは趣味として楽しむ
神戸市外国語大学を卒業後、新卒でアパレル卸売りの会社に就職した綾さん。 会社員時代は、アパレルと雑貨のバイヤー業務に携わるだけでなく、カタログやオンラインショップのコンテンツの企画をするなど、業務内容は多岐に渡りました。「仕事でフォトグラファーさんとの関わりはありましたが、ディレクションする側だったので私が業務で撮ることはなかったです」と、綾さんは当時を振り返ります。 学生時代に所属していた軽音部ではカメラ好きが集まっていたこともあり、学生時代は積極的に写真を撮っていたそう。会社員になってからも、休日には友だちとお出かけをして写真を撮るなど、当時は友だちや風景を撮る機会が多かったそうです。
会社員に戻るつもりだった育休中にフリーランスという働き方に出会う
現在はひとつ年上の旦那さんと、3歳、1歳の息子さんの4人で暮らしている綾さん。長男の育休中に、フリーランスとして働くきっかけとなる出来事が起きたんだとか。 2014年ごろから趣味でInstagramを使っており、育休のタイミングで写真を積極的に投稿するようになった綾さん。フォロワー数も増加し、毎月PR案件もくるように。そんな中、化粧品メーカーから撮影依頼がきたことをきっかけに、お仕事として商品撮影の道へと進みます。 「もともと好奇心旺盛な性格もあり、迷わず挑戦してみたい!と思いました。連絡をいただいてからすぐにお受けするお返事をしたと記憶しています。そのとき、自宅で企業様向けに商品撮影を行うケースがあるんだ……。」と、新しい働き方を知ります。 しかし、当時の綾さんは子どもを産んでも会社員として働こうと思っていたので、育休明けに会社に戻ることを前提として企業からの依頼を受けていました。会社員として働く将来しか考えていなかったという綾さんは、フリーランスとして独立を目指していたわけではなく、あくまでお家での写真撮影は“副業”のような感覚だったそう。 「少しずつ企業からの依頼が増え、写真撮影も含めたSNS運用代行などの仕事もこなしていくうちに、収入が増えてきたことがきっかけで、少しずつフリーランスという働き方を視野に入れるようになりました。最初から“よし!フリーランスになるぞ!”と目指していたわけではないものの、目の前の仕事をコツコツこなすことで結果的に継続的な受注に繋がった」と、話してくれました。 育休中の収入が本業を超えたあたりから、少しずつ会社員ではなくフリーランスとして働くことを意識し始めたとのこと。 「いきなり会社員をやめるのではなく、スキルアップや顧客開拓など、フリーランスになるための下地作りをしておく方が安心かも」と、綾さんは語ります。