「真面目で高級感ばかりじゃつまらない」エスカルゴ復活希望!令和のコマーシャルカーが誕生したらこうなる
1989年1 月に発売となり、1990年まで販売されていた、日産の「S-Cargo(エスカルゴ)」。日産のパイクカーシリーズのひとつであり、PAO(パオ)と同時発売され、当時話題となったモデルです。 【写真】この記事のエスカルゴほか日産パイクカーの画像を見るならこちらから カタツムリからヒントを得たエクステリアが特徴的なモデルでしたが、このエスカルゴの奇抜なデザインは、令和のいまこそ、通用するような気がします。ではもし現代に、エスカルゴが復活するならばどのようなクルマとなるのがいいのか、令和版エスカルゴを妄想してみました。
■80年代の日産デザインの傑作のひとつだったエスカルゴ
カエルのように飛び出したようなヘッドライトや、Aピラーからルーフ後端まで続く丸い背中のシルエットなど、まさに「カタツムリ」だったエスカルゴ。 サイドドアは運転席と助手席の2枚、後方にはハッチバックドアが備え付けられた、4人乗りの3ドアコンパクトカーで、1.5L直列4気筒ガソリンエンジンに3速ATを組み合わせたガソリン車でした。 ボディサイズは全長3480mm×全幅1595mm×全高1860mm、ホイールベース2260mmと、現代のコンパクトカーと軽自動車の中間程度というコンパクトボディながら、荷室高はなんと1230mm。背の高い商品でもカーゴスペースに積むことができましたが、開放感のあるキャンバストップも選択ができたため、さらに背の高い物でも運ぶことが可能でした。いま見ても、この可愛いデザインは斬新で、80年代の日産デザインの傑作のひとつといえると思います。 ただ、インテリアは意外と簡素で、テーブルのように広いインパネには、中央部に大型メーターが配置されているほかは、加飾は少なく、まさに商用車といった印象。 前席はベンチシートでしたので、前席の足元がすっきりとして、運転席から助手席への移動もできるような設計でした。また後席シートは簡素なつくりでしたが、荷台のスペースを最大限活用するべく、フラットな床になるように折りたためるようになっていました。