西部ガス「さいぶ」と呼ぶ理由は不明だが…設立当時は一般的だった?ルーツは九州初のガス会社
西部ガスホールディングス
1902年、長崎に九州初のガス会社である長崎瓦斯が誕生した。その後、設立された博多瓦斯、熊本瓦斯、小倉瓦斯等が合併し、13年、西部合同瓦斯が設立された。当時の記録が残っていないので正確なところは不明だが、西部は現在では「せいぶ」が一般的だが、1893年に設立された日本銀行西部(現下関)支店は「さいぶ」と呼んでいることから当時は「さいぶ」と呼んでいたとみられる。 【写真】西部ガスHD・加藤卓二社長「軸足は少し原点側に戻した方が」…本業のガス事業を強化の意向
その後、27年には東邦瓦斯に合併されたが、30年12月1日、東邦瓦斯の福岡、熊本、長崎、佐世保支店の事業を継承し、福岡市博多区に西部瓦斯が設立された。49年に福岡、50年に大阪、74年に東京の各証券取引所に上場した。2021年4月、会社分割などを行い、純粋持株会社の西部ガスホールディングスを設立し、新しい体制に移行した。