A24&NEON…インディーホラーがハリウッド席巻!2024年最新ホラー事情
他にも、3月22日に北米で公開されたシドニー・スウィーニー主演の『イマキュレット(原題) / Immaculate』も初登場4位、累計興収は1,567万ドル(約22億円、世界興収は2,844万ドル)。ハンター・シェイファー主演『クックー(原題) / Cuckoo』は8月9日に封切られ、こちらもトップ10入り。620万ドル(約8億円)を超える興行収入を上げた。ホラーではないが、カンヌ国際映画祭でパルムドールを受賞したショーン・ベイカー監督のコメディドラマ『アノーラ(原題) / Anora』もNEON配給で10月18日に北米公開される。賞レースを騒がせる一本になるだろう。 2025年のNEON配給作品だが、スティーヴン・ソダーバーグ監督『プレゼンス(原題) / Presence』が2025年1月17日に北米公開。郊外の幽霊屋敷を舞台にしたツイストのあるホラーだ。脚本はデヴィッド・コープ(『インディ・ジョーンズと運命のダイアル』)が執筆。2月21日には、パーキンス監督がスティーヴン・キングの短編小説を映画化した『ザ・モンキー(原題) /The Monkey』が封切られる。双子の兄弟が屋根裏部屋にあった猿の人形を発見したことを機に怪死事件が発生するというホラー。ジェームズ・ワンが製作。サラ・レヴィとテオ・ジェームズが主演。2作連続でパーキンス監督作がヒットとなるか注目。デヴィッド・ロバート・ミッチェル監督『イット・フォローズ』(2014)の続編『ゼイ・フォロー(原題) / They Follow』もNEONが製作と北米配給を手がけ、いよいよ2025年にクランクインする。
今年はこの2社以外にもインディーホラーが好調だが、IFCフィルムズが北米配給した『悪魔と夜ふかし』は3月22日に封切られ、オープニング3日間で283万ドル(約3億9,000万円)の興収で6位にランクイン。これは、IFCフィルムズにとって歴代ナンバー1のオープニング成績。北米の興収は1,000万ドル、世界興収は1,500万ドル(約21億円)を突破。IFCフィルムズ配給のホラー映画としては最大のヒット作となった。同じくIFCが配給した、殺人鬼の視点で描かれたスラッシャーホラー『イン・ア・バイオレント・ネイチャー(原題) / In a Violent Nature』は5月31日に封切られ、週末3日間で215万ドル(約3億円)の興収を上げ初登場8位を記録。最終的に422万ドル(約6億円)を稼ぎ出し、すでに続編の製作も決定している。 他にもミラマックス製作、新興のマゼンタ・ライト・スタジオズが北米配給した、ウィラ・フィッツジェラルド主演のトリッキーな低予算ホラー『ストレンジ・ダーリン(原題) / Strange Darling』も8月23日に封切られ、300万ドル(約4億円)の興行収入を上げている。『アバター』『テッド』などで知られる俳優ジョヴァンニ・リビシがプロデューサーと撮影監督を務めていることも話題になった。