A24&NEON…インディーホラーがハリウッド席巻!2024年最新ホラー事情
2025年以降だが、『TALK TO ME/トーク・トゥ・ミー』の(ダニー&マイケル・)フィリッポウ兄弟の最新作『ブリング・ハー・バック(原題) / Bring Her Back』は、もちろんA24が製作&北米配給。主演はサリー・ホーキンス。内容はベールに包まれているが、ホラーであることは間違いない。8月にクランクアップしているので来年前半の映画祭でお披露目になる可能性もありそうだ。ドラマ「一流シェフのファミリーレストラン」でブレイクしたアヨ・エデビリ主演『オーパス(原題) / Opus』も、来年には北米で公開されるだろう。数十年間行方不明になっていた人気ポップスターが突如舞い戻ってくる……というホラードラマ。ジュリエット・ルイスとジョン・マルコヴィッチが共演する。 純粋なホラーではないが、アリ・アスターの最新作『エディントン(原題) / Eddington』も撮影は完了しており、来年にはお披露目になるかもしれない。新型コロナウイルス(COVID-19)パンデミック最中のニューメキシコを舞台にした西部劇でありダークコメディだが、ホアキン・フェニックス、エマ・ストーン、オースティン・バトラー、ペドロ・パスカルというオールスターキャストがどんなケミストリーを見せてくれるか?
続いて、NEON。オズ・パーキンス監督、ニコラス・ケイジ、マイカ・モンロー主演の『ロングレッグズ(原題) / Longlegs』が7月12日に北米で封切られ、初日から3日間で2,240万ドル(約31億円)を稼ぎ出し、初登場2位を記録。これはNEON史上最大のオープニング成績で、現時点での北米の興収は7,404万ドル(約103億円)、世界興収は1億ドル(約140億円)を突破する大ヒットに。『パラサイト 半地下の家族』を超えて、NEON歴代1位のヒット作となった。オレゴン州で連続殺人事件が発生、女性FBI捜査官がオカルトを信仰する謎のシリアルキラーを追跡する、というダークで詩的で意外性のある、ニコラス・ケイジのエキセントリックな怪演が光る秀作だ。