<ブギウギ>メガネ会計ババア→青森出身の家政婦 「あまちゃん」以来の朝ドラ、木野花の存在感 ヒロイン趣里と「お芝居の相性が良い」
かたくなに他人に愛子の面倒を見てもらうことを拒否していたスズ子が、大野には“陥落”。これは、りつ子の紹介だったことも大きいという。
スズ子が「歌を捨てた」と聞いて、りつ子が「あの子はもうおしまいね」と言い放ったことに端を発した2人の確執。りつ子は真実を知って家に謝罪しに行った際、スズ子の大変さを目の当たりにし、大野を派遣する。これは、りつ子からの「和解と最大限のエール」だった。
「りつ子の思いをしっかり描かないと、ただの言い合いになってしまいますし、スズ子の思いもある。するっと流すとよく分からないうちに解決してしまうことになるので、テンポ良く流れる中で、しっかりと2人の思いを描いた」と語る。
◇33歳の趣里と76歳の木野花 年齢差はあれど「本当に気が合う」
木野さん自身も演じる大野と同じ青森県出身。福岡さんは木野さんに対して、「深く台本を読まれていて、エネルギッシュな感じでしっかり演じていただいた」と感謝する。
青森ことばについては、ネーティブのため「当たり前ですけれど、とても上手でした」というが、「(せりふを吹き込んだ)音声データをお渡ししました。青森を出られて長いですし、生真面目な方なので、ちょっとしたニュアンスの確認という感じではあったんですけれど」と真摯(しんし)に向き合っていたという。
現在33歳の趣里さんと76歳の木野さんでは年齢差はあるが、演技に対する姿勢が似ていて「本当に気が合っていた」という。
「木野さんは『現場の空気をとらえてお芝居をします』と撮影前におっしゃっていたんですけれど、趣里さんも同じようなことをおっしゃっていて。お二人とも同じ空気を感じつつお芝居をしていたと思います。すごく相性が良くて、本当に気が合うといいますか、お二人のお芝居のスタイルが近しいものがあり、すごく良かったと思います。お芝居を合わせていくのをお二人とも楽しんでらっしゃいました。木野さんは現場でよくアイデアを出される方で、それもまたよかったと思います」