神奈川県・黒岩知事が定例会見4月22日(全文1)今は神奈川に来ないで
神奈川県の黒岩祐治知事は22日午後、定例会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「神奈川県・黒岩知事が定例会見(2020年4月22日)」に対応しております。 【動画】神奈川県・黒岩知事が定例会見 ◇ ◇
総額1200億円規模の対策実施へ
黒岩:それでは記者会見を始めます。初めに新型コロナウイルス感染症に係る緊急総合対策、総額1200億円規模の対策の実施についてであります。県はこれまで新型コロナウイルス感染症対策について、予備費の充当や補正予算措置を講じながら、神奈川モデルによる医療提供体制の整備等を進めてきましたが、首都圏を中心に感染拡大が続く中、4月7日、国は緊急事態宣言を出し、本県も緊急事態措置を実施すべき区域に指定されました。そこで本県では国の緊急経済対策も踏まえ、さらに538億円の補正予算措置を講じ、これまでの対策と合わせて総額で1200億円規模の対策を実施することになります。 これにより医療崩壊を防ぎ、適切な医療を提供できる体制を整え、事態の早期収拾に強力に取り組むとともに、その後の力強い回復の基盤を築くためにも、雇用と事業と生活を守り抜く取り組みを進めます。なお、今回の補正予算は国の緊急経済対策を踏まえた緊急性の高い事業等を措置するものであり、終息後の県内経済の早期回復を目指した経済対策等については、あらためて補正予算措置を講じます。また、本日は補正予算措置を行うものと併せ、既決予算等により速やかに実施する取り組みについても説明いたします。それでは主な取り組みをご覧ください。
迅速検出法の簡易パッケージ化の取り組みなど
初めに(1)。感染拡大防止策と医療提供体制の整備についてです。補正予算額は総額で179億2970万円です。具体的には、ア、重点医療機関の設置、運営等、そして重点医療機関の機能を強化するため、新型コロナウイルス感染症患者専用の仮設病棟の設置、運営や、医療機関が新たに実施する設備、整備への補助等を行うほか、イ、軽度・無症状患者宿泊療養施設の運営として、湘南国際村センターや、アパホテル&リゾート横浜ベイタワーを借り上げるとともに、ウ、検査、診察体制の強化、そして神奈川モデルにおける検査・診察体制を強化するため、集合検査場の設置や防護服の購入や、病床確保に対する補償などを行います。 2ページに移りまして、既決予算等により速やかに実施する取り組みとして、SmartAmp法を活用した迅速検出法の簡易パッケージ化に向けた取り組みなどを進めます。次に(2)。中小企業、小規模事業者等への支援についてですが、補正予算額は総額で266億5133万円です。具体的には、ア、休業要請先に対する協力金として、県からの要請により休業または営業時間を短縮した中小企業および個人事業主に対する支援により負担の軽減を図るほか、ウ、再起促進支援として、来店者、売り上げが減少している事業者を支援するため、ネット通販サイトへの登録、デリバリー販売への転向や、マスク等製造のためのライン変更等の業態変更を要する経費に対する補助などを行います。 3ページに移りまして(3)。生活支援、コミュニティーの再生、活性化等についてです。補正予算額は総額で72億2659万円です。具体的には、ア、内定取り消し者等緊急雇用として、採用内定の取り消しや職を失った方が、生活費を得ながら新たな就職活動ができるよう、県の非常勤職員として150人程度を緊急雇用するほか、エ、学校生活に係る環境整備等、そして臨時休業に伴う補充のための事業等を実施するための非常勤講師、学習指導員の配置や、4ページになりますが、GIGAスクール構想の早期実現に向けたオンライン学習の実施等のためのネットワーク環境の整備など、生徒に必要な端末整備等や、オ、高齢者、障害児者等への支援、そして居宅で過ごす時間が長くなり、認知症や体力の低下のリスクが高まる高齢者に対して、健康維持に役立つ情報の広報等を行います。