上田綺世不在で先発有力の小川航基、貪欲な点取り屋が「チャンスを自分のものにしたい」と闘志
15日にサッカーの北中米ワールドカップ・アジア最終予選に臨む日本代表で、小川航基(NECナイメヘン)が待ち望んでいたアピール機に闘志を燃やしている。1トップのレギュラーだった上田綺世(フェイエノールト)を故障で欠き、先発が有力視されるインドネシア戦に向け「こういうチャンスを自分のものにしたい」と闘志をたぎらせる。 W杯アジア最終予選は、上田が全4試合に先発して2得点と結果を残している。ポストプレーやラストパスも巧みなライバルの壁は高いが、自身も全4試合に途中出場して同じく2得点。限られた出場時間で存在感を示し、90分あたりのゴール数3・15は上田の0・59を大きく上回る。 最大の魅力はゴール奪取に特化したむき出しの貪欲さだ。日本人に欠けると長くいわれ続けたストライカーの資質。27歳の点取り屋は、「簡単ではない試合でどれだけ得点できるか期待している」と不敵にほほ笑む。その姿は〝定説〟にまったく当てはまらない。 3-6-1の基本布陣で中盤にタレントをそろえるチームにあって、周囲をいかす仕事の必要性は理解している。それでも生粋のゴールハンターは、「ボックス(ペナルティーエリア)内で何ができるかがカギになる」。自身の得点が勝利への最短距離と信じ、勝負のピッチに立つ。(奥山次郎)