一旦閉館の大丸心斎橋店本館 最後の姿撮影する人が続々
一旦閉館の大丸心斎橋店本館 最後の姿撮影する人が続々 THEPAGE大阪
大阪ミナミの繁華街に位置する「大丸心斎橋店本館」(大阪市中央区)が30日夜に閉館する。米国の建築家、ウィリアム・メレル・ヴォーリズが手がけたものとして知られ、1933年から建つという、慣れ親しんだ本館の姿を写真におさめようと、ここ数日多くの人が御堂筋から写真撮影する光景がみられる。
30日朝も、青空のもと、多くの人が御堂筋などから撮影する姿が多く見られる。奈良県生駒市から来たという男性(70)は「私でさえ小さい時から知っている建物。これが見られなくなると思うと淋しくなって、つい来てしまった」とカメラを構える。 心斎橋筋側の中央玄関上部にあるテラコッタ(陶製)の孔雀も、大勢の人が撮影したり眺めたりしている。近くのアメリカ村の店で働いているという男性(20)は「小さい時に祖母と来た思い出があって、今はこれを毎日みていた。あって当たり前のものが見られなくなると思ったら寂しいですね。外観とかは残ると聞いてるけど」と話していた。
同本館は、大阪大空襲などの戦災も乗り越えてきたが、完成から80年以上が経過し老朽化が進んでおり、今回建て替えのため、外壁と内装の一部をのぞいて姿を消すことになり、30日夜に一旦閉館。大丸心斎橋店は、隣接する北館で引き続き営業する。