裁判・紛争だけじゃない、士業専門コンサルタントが教える弁護士活用法(横須賀輝尚 経営コンサルタント)
■なんでも頼んでみよう
弁護士は、基本的に法律実務なら何でもできます。事務所によっては、隣接する仕事を、仮に弁護士の業務でなくても請け負ってくれることがあります。 例えば、離婚問題。離婚は無事に成功しても、小さな子どもがいたら、両親のいずれかが必ず親権を取り、監護しなければなりません。その場合、親権を有さなかった方には子どもと会う「面会権」というものがあります。まあ、よくある話のひとつですが、離婚したあとも子どものために、月1回は面会するというのは、あなたも聞いたことがあるでしょう。 円満離婚であれば、月1回、両親ともども面会するということも可能でしょうけど、離婚するくらいですから、二度と会いたくない間柄の人たちもいるはず。 そういうときは、弁護士にその役割をお願いしてみましょう。子どもを弁護士に預ける。その間、一方の親が面会する。時間がくれば、その親は帰る。いわゆる世間に存在する「面会交流第三者機関」の役割をタイムチャージで担ってもらうのです。 こうした業務を弁護士事務所が必ず受けてくれるかどうかは、その事務所次第ですが、頼んでみることはできますので、融通の効く事務所かどうか、確かめてみるのもありだといえるでしょう。 横須賀輝尚 パワーコンテンツジャパン株式会社 代表取締役/特定行政書士
【プロフィール】
1979年、埼玉県行田市生まれ。専修大学法学部在学中に行政書士資格に合格。2003年、23歳で行政書士事務所を開設・独立。2007年、士業向けの経営スクール『経営天才塾』(現:LEGAL BACKS)をスタートさせ創設以来全国のべ2,000人以上が参加。著書に『プロが教える潰れる会社のシグナル』(さくら舎)、『会社を救うプロ士業 会社を潰すダメ士業』(さくら舎)、『資格起業家になる! 成功する「超高収益ビジネスモデル」のつくり方』(日本実業出版社)、『お母さん、明日からぼくの会社はなくなります』(角川フォレスタ)、他多数。