ザトウクジラ「9割以上の確率で遭遇」…奄美大島沖を回遊、ホエールウォッチング開幕
繁殖期を迎えたザトウクジラが奄美大島沖を回遊する季節が到来した。鹿児島県奄美市名瀬小湊の沖合では5日、2頭のクジラが潮を吹き上げたり、尾びれを上げて潜水したりする姿が見られた。 【写真】奄美大島近海を泳ぐザトウクジラの母子
ザトウクジラは冬にカムチャツカ半島などを南下し、奄美や沖縄近海で出産と子育てを行う。奄美クジラ・イルカ協会によると、奄美大島近海で昨シーズンの発見数は延べ1662頭。今シーズンは昨年12月11日に1頭目、今月4日までに延べ34群52頭が確認されたという。
5日はホエールウォッチング体験ツアーが行われ、地元の園児らが「見えた」「大きい」などと歓声を上げた。子どもたちを招いた同協会の才秀樹副会長によると、9割以上の確率で遭遇できるという。回遊のピークは2月。ホエールウォッチングは3月下旬頃まで続く。