【高校陸上】男子中距離・落合晃(滋賀学園高)800mで世界を目指す
注目高校アスリートをフォーカスして紹介するコーナー!今回は、男子中距離の落合晃選手(滋賀学園高2年滋賀)です。昨年のインターハイ800mは高校歴代3位の1分47秒92で2年生V。今シーズンは、インターハイ連覇だけでなく、世界という大きな舞台を目指しています。 落合選手のプロフィールをチェック!
インターハイで高校歴代3位
――昨年は800mで北海道インターハイを好記録(高校歴代3位、高2歴代2位、大会新の1分47秒92)で優勝し、秋の鹿児島国体(少年共通)でも2位。日本代表として出場した8月の東アジア・ユース大会(モンゴル・ウランバートル)では1500mを制しました。 落合 インターハイは大会新で勝つことができて、国体は悔しかったですけど、自分のベストの走りをしての結果だったので、そこは納得できています。海外の選手と走ることができたのもすごく良い経験になって、本当に充実した1年でした。ただ、チームとして年末の全国高校駅伝に出られなかった悔しさがありました。 ――1年生のシーズンと比べて、特に成長したところを教えてください。 落合 1年生の頃は、3年生や2年生の後ろについて進めるレースが多く、自分が引っ張る積極的なレースはなかなかできませんでした。インターハイでも気持ちの面で周りの選手が強いと思い込んでしまって、前の位置でレースできませんでした。すごく悔しい思いをしましたので、2年生では、積極的に前で走ると決めて、そこからは変わったかなと思います。最初から逃げ切るためにも、スタミナ面を強化したり、ラストでももう1段階、切り替えられるようなスピードをつけたりしました。 ――この冬はどのようなテーマを掲げて練習に取り組みましたか。 落合 昨年は自分で引っ張っていくレースが多かったですが、それだけでは限界も感じました。一緒に走る他の選手をうまく借りて自分の力を溜めないと、さらに上にはいけないと考えるようになりました。そのために、駅伝やロードレースを通じて、周りの様子を見て、力を溜める感覚を磨くようにしています。 ――冬季に特に多く行った練習メニューは。 落合 スピード練習は軽めですが、メインの練習はジョグで距離を踏んで、土台を作っています。1回の練習で20kmや25km走ることもあります。長い距離も練習だと思ってしっかりやっています。 ――チームは3月24日の春の高校伊那駅伝にエントリーしています。 落合 僕はトラックで勝負しようと思っているので、伊那駅伝はチームのみんなに任せています。2月から別メニューで練習しています。 ――今シーズンの目標を教えてください。 落合 大きな目標になりますが、800mのタイムは日本記録(1分45秒75)を更新したいなと思っています。1分45秒を切りたいという気持ちもあります。今年はオリンピックイヤーなので、チャンスがあるなら、狙ってみたいです。 ――五輪を目指そうと思ったのはいつ頃からですか。 落合 昨年のインターハイで、「まだ行ける」という感覚の中で1分47秒台を出せたからです。「行けるか行けないかは別として、目指すことに価値がある」と(顧問の大河亨)先生とも話して、昨シーズンが終わる時期に「来年は目指そう」と決めました。 ――2連覇が懸かるインターハイ(7月28日~8月1日/福岡)はいかがですか。 落合 オリンピックに届かなければ、インターハイやU20世界選手権(8月27日~31日/ペルー・リマ)などでしっかり結果を残せるようにがんばりたいです。