【高校陸上】男子中距離・落合晃(滋賀学園高)800mで世界を目指す
“ミドル”で勝負したい
――陸上はいつ、どんなきっかけで始めましたか。 落合 小学校の頃にトライアスロンをやっていて、なかでも走るのが1番好きだったので、中学(今津中)に入学して陸上部に入りました。5つ上の兄が陸上をやっていた影響もあります。 ――中距離種目へのこだわりは。 落合 中2になって800mを走った時に思いのほか、良いタイムが出て、2年生から3年生にかけては全中という目標ができたので、800mがメインになっていきました。 ――中学3年間で印象に残っていることは。 落合 中3で出場したU16大会(1000m)です。初めて全国の舞台を経験して、目指していた優勝には届きませんでしたが、全国の強い人たちと勝負できて4位に入れました。負けて悔しくて、もっとがんばろうと思うようになりました。 ――滋賀学園高校に進んだ経緯を教えてください。 落合 先生からお声をかけていただいたことと、柴田侑さん(現・城西大)や安原海晴さん(現・駒大)といった強い先輩方と一緒に練習できるのがいいなというのが理由です。 ――入学時に掲げた高校での目標は。 落合 個人ではインターハイ優勝です。滋賀学園の入学理由として、都大路を走りたいという思いもあったので、駅伝では良い走りをしてチームに貢献したいとも考えていました。 ――チームの雰囲気や練習内容はどうですか。 落合 1年目は先輩方と一緒にやらせてもらって、すごくもまれて刺激になりました。それがあって1年生のシーズンからしっかり活躍できたと思います。チームの雰囲気も上下関係がそれほどなく、先輩方には親しくしていただきました。練習はジョグが基本で、きつい日もあれば、自分で考えてできるフリーの日もあります。 ――普段の練習で意識していることを教えてください。 落合 何も意識せずにやるのではなく、与えられたメニューにはどういう目的があるのかをしっかり考えて練習に臨むようにしています。 ――大河先生からよく言われていることはありますか。 落合 人間力についてはよく言われます。競技の向上よりも、まずは生活面をしっかりしなさいとか、人間性を良くしたら競技力も伸びるという感じです。競技の結果だけを追っても限界はあります。陸上も普段の生活も礼儀もすべてがつながっているので、人として成長することによって、競技にも良い影響が出ると思っています。 ――寮生活をされているとうかがいました。 落合 洗濯とかは少し面倒だなと思うこともありますが、自分でやらないと着替えがないですから。でも、これも競技につながると思ってやっています。 ――休日や自由な時間はどのように過ごしていますか。 落合 出かけることはあまりありません。ひたすら寝ているか、寮生の人と話したりして、のんびり過ごしています。 ――高校卒業後や将来的な目標を教えてください。 落合 大学に進む予定で、将来的にはオリンピックや世界選手権のような舞台で活躍する選手になるのが目標です。種目は今後どうなるかわかりませんが、今のところは800mや1500mなどのミドルで勝負したいです。
小野哲史/月刊陸上競技