ANA新就航地へ『テルマエ・ロマエ』しに行ったら”驚愕の施設”がありました。 「日本じゃありえない」スパ施設の全容とは
まさかの「電車サウナ」!
かつて、ローマ帝国には浴場文化「テルマエ」が存在していたことは、コメディ映画『テルマエ・ロマエ』に描かれたことなどで日本人のあいだでも広く知られるようになりました。そのようなローマ帝国を構成していた都市のひとつ、ミラノには2024年現在も市内に大衆浴場があり、多くの人が利用しています。そのうちのひとつに実際に行ってみたところ、日本にはないユニークな設備がありました。 【写真】すげえ…これが「路面電車サウナ」驚愕の全貌です そのユニークなスパ施設「QCテルメミラノ」は市内中心部に存在します。建物は、まさかここがスパだとは思えないような外観です。それもそのはず、海外メディアによると、かつての駅舎をそのままスパにリノベーションしているとのこと。館内には10を超えるサウナ室に多種多様なお風呂・プールなどが設置されており、そのバリエーションは日本の大型温浴施設に匹敵するといえるでしょう。 そしてこの施設の目玉エリアのひとつとなっているのが、露天エリアにあるサウナ室です。なんと本物の路面電車を改修し、サウナ室として活用しているのです。この「路面電車サウナ」の室温は50度ほどと表示されており、日本の一般的なサウナと比較するとかなりぬるめ。室内は木製の椅子が並び、大型スクリーンが設置されているなど、サウナらしいルックスとなっています。 ちなみに、価格は最安でも46ユーロ(1ユーロ約163円換算で約7500円)からとなっており、日本の温浴施設と比べるとかなり高め。とはいえ、時間帯によっては軽食の提供やワインの飲み放題サービスも用意されているとのことです。また、施設の利用法も水着必須で男女混浴となっているほか、サウナ室内でスマートフォンを操作する光景も一般的であるなど、一般的な日本の温浴施設とはかなり異なる点が見受けられました。 なお、ミラノへは、2024年12月からANA(全日空)が直行便を就航させ、これまでよりアクセスがしやすくなっています。一般的なミラノのイメージは、観光はもちろんグルメを楽しむ、おしゃれなファッション、ブランドなどを体験できる都市という印象です。しかし、このような旅行プランのひとつに「現地ならではのユニークなテルマエ体験」を組み込むのもアリかもしれないと、現地を訪れて実感しました。
松 稔生(航空ライター)