米特別検察官の面会記録、バイデン氏の知力に関し複雑な様子示す
(ブルームバーグ): バイデン米大統領が司法省のハー特別検察官と面会した際の記録は、共和党が2024年の選挙で争点としているバイデン氏の知力について、複雑な様子を示している。
ブルームバーグ・ニュースが確認した約250ページの記録は、バイデン氏が副大統領としての仕事の過程や当時の政策論争、ウィルミントンの自宅の間取り、さらにはモンゴルで見た歴史的な再現劇についてまで、生き生きと詳細に語ったことを明らかにした。
しかし、ハー氏は先月発表した報告書でバイデン氏を「記憶力の悪い老人」と表現し、政治的な問題に発展した。
バイデン米大統領、知力と年齢を疑問視する特別検察官の報告書を非難
記録によると、ハー氏はインタビューの所々で口調を変えていた。ある例では、副大統領として毎日のブリーフィングをどのように受けたかに関するバイデン氏の説明について、ハー氏は「とても参考になった」と発言。バイデン氏は「私は若者だから問題ない」と言い返している。
司法省は12日、作成した記録を議会に提出した。
ハー氏は12日に下院司法委員会で証言し、報告書について両党議員から厳しい質問を受けた。ハー氏は、バイデン氏を刑事訴追しなかった決定と、民主党議員を激怒させた大統領の記憶力に関する見解をいずれも擁護した。
「私の決断が信頼に足るものであるためには、単に刑事責任を問わないことを勧めると発表し、それで終わりにするわけにはいかず、その理由を説明する必要があった」と発言。バイデン氏の精神状態が刑事訴追をしない決定に関係しているとし、バイデン氏の記憶力では大統領が法に反したと陪審員に証明するのが難しい理由を示すことが「必要かつ正確で公正だった」と述べた。
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原題:Biden-Special Counsel Transcript Gives Mixed View of Acuity (1) (抜粋)
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Jordan Fabian