世界的カスタムビルダー中嶋志朗氏が明かす! Arai ラパイドNEO新グラフィック「46works」に込めた想い【YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2024】
カスタムショップ「46works」を運営し、最高峰のカスタムビルダーとして知られる中嶋志朗氏。先日Araiのクラシックタイプヘルメットである「ラパイドNEO」から、その「46works」が手掛けた新グラフィックが発表されたのは記憶に新しい。12月1日に行われた「YOKOHAMA HOT ROD CUSTOM SHOW 2024」では、実際に中嶋氏から新グラフィックに込められた想いを聞くことができた。 【画像】46worksが手掛けるDucatiベースのカスタム車両をギャラリーで見る(9枚) 文/Webikeプラス 瀧村 和也
46worksが手掛けるDucatiベースのカスタム車両が展示!
今回ホットロッドショーの46worksブースでは、メインとして1994年製の「Ducati M900 monster」ベースであるカスタム車両を展示。46worksの世界観を体現したDucatiには常に人だかりができ、その息を飲む美しさに見とれていた人も多く散見された。
新旧問わず「クラシックタイプのバイクに合うヘルメット」を追求したラパイドNEO 46works
そしてブースの端に展示してあったのがラパイドNEOの新グラフィックである「46works」。「RACE」と「STREET」の2種類が用意されていたほか、今回特別に塗装したという“ゴールド仕様”のラパイドNEOも飾られていた。 青と黒のストライプが特徴的な「RACE」は、実際にレースにも参戦する中嶋氏が愛用しているデザインを踏襲。ファンの間ではお馴染みのグラフィックといえるだろう。 対して「STREET」に関してはその名の通り一般ライダー向けに考案されたグラフィックだ。シンプルな一本のラインがヘルメットを走る様は、それ自体がストリートを体現しているかのよう。 通常グラフィックと聞くと派手な印象を持つ人も少なくないと思うが、中嶋氏は「最近のクラシック系のバイクにも合うデザインを目指した」と語る。ホンダであればGB350シリーズ、カワサキであればW230といった“新型”のクラシカルバイクにマッチするよう、あえて主張を抑えた落ち着いたデザインを採用したのだとか。もちろん本当のクラシックバイクにもよく合うだろう。 さらによく見るとうっすらとグレーがかったカラーリングだが、これも中嶋氏のこだわり。より落ち着いた印象を持たせ、クラシックでありながらモダンな雰囲気を醸し出すアクセントとなっているのだ。「可能な限りシンプルに」というコンセプトは、同氏が手掛けるカスタムバイクにも感じ取れる要素ではないだろうか。 実は「昔からラパイドシリーズの3本スリッドが好きだった」と語る中嶋氏。自身もレースに出場する中、「どうにかレースにも出られるクラシカルなヘルメットが欲しい」と考えていたという。その思いが通じたのか否か、Arai伝承の3本スリッドを引き継ぎ、SNELL規格、MFJ公認を取得した“レースにも使える”クラシカルヘルメット「ラパイドNEO」が打ち出されたのだ。当然オリジナルグラフィックを施したラパイドNEOでレースに出場していたが、今回満を持して市販化されたということである。 両カラーとも今年12月末に発売を予定。46worksの世界観をその身に纏ってみてはいかがだろうか。
瀧村 和也