「ごみ拾い」を+αで楽しく…コスプレしながら・重量など競う「スポーツ」に・アートに作り変え
日本財団と環境省などは6月、福岡市博多区の商業施設キャナルシティ博多の周辺でコスプレイベントを開催。コスプレーヤーら約400人が漫画やアニメの人気キャラクターの衣装をまとい「ごみを拾って、海を守るばい!」の掛け声で街をきれいにした。
SNSで情報発信する際に、清掃してから撮影に臨むコスプレーヤーが多いことや、活動には注目が集まって街が活気づき、見ている人にとってもごみ拾いへの興味や参加する意欲を高めやすいと企画された。
ごみでクリスマス飾り
ごみをアート作品に生まれ変わらせる試みも行われている。北九州市の市民グループ「キッズ2キッズ チェンジ ザ ワールド」などは9月、同市若松区の海岸で回収したペットボトルのふたやビニールひもを作品に仕上げるイベントを開いた。17人が参加。貝殻をイメージした宝箱を作った小学2年の女子児童(8)は「こんなにごみがあるなんて」と驚いていた。
県はスポGOMIの3会場で集めたごみを材料にクリスマス飾りを作るワークショップを福岡市・天神(23日午後3時~)、北九州市小倉北区の鴎外橋そば(30日午後3時~)で開く。12月25日まで、両会場で作品を展示する。
漂着ごみで創作するアーティストで、ワークショップをプロデュースする柴田みなみさん(34)(福岡市)は「自由な発想で作品づくりを楽しみながら、たくさんのごみが捨てられている現状について考えてほしい」としている。